<西園寺さんは家事をしない>最終回は「挑戦」の回に ドラマPが振り返る 松本若菜、松村北斗、津田健次郎は
--ルカ役の倉田瑛茉ちゃんとの仲睦まじい様子も話題でしたね。
本作にとってすごく大事な存在のルカの魅力を最大限に引き出してくれたのは松村さんの力が大きかったと思います。本当の親子のように瑛茉ちゃんに寄り添って、彼女をリラックスさせてナチュラルにいさせてくれたから、ルカという魅力的なキャラクターが輝いた。そういう面でも松村さんにはとても感謝しています。現場では、2人で一緒に笑ってる声がずっと聞こえてきて、その声を聞くと皆幸せな気持ちになれました。
--育児描写の細やかさは、岩崎さんご自身の経験も生きていますか?
そうですね、日々育児と仕事でバタバタなので、このドタバタな出来事やあるあるをドラマに盛り込んで生かそう!と思っていました。私もそうですが、脚本家チームも含め、子育て中のスタッフがとても多い制作現場で。みんなで「こういうのあるあるだよね!」「子どもってこういうこと言うよね!」「こういうときこうしてもらえたら救われるよね」とか、様々な意見を出し合うことができ、リアルな育児事情が反映されたのかもしれないですね。だから、「育児描写がリアル」と思ってもらえるのはうれしいです。
◇ラブストーリーに新しいポジションを作ったカズト横井
--津田健次郎さん演じるカズト横井には“最強の当て馬”説が浮上しました。
当て馬って火ドラの名物になりつつあるとも思いますけど(笑い)、そんな言葉では語りきれないのが横井なんです。横井のハイライトはやっぱり、“仮彼氏”として“偽家族”に賛同すると宣言した第6話と、西園寺さんとの別れを受け入れる第9話の終わりだったのではないでしょうか。
“偽家族”という突飛な 3 人のところに現れた、とてつもなく大きな愛を持った人。そんな横井は、物語を大きく動かし、そして大きく包み込んでくれた存在だったと思います。「当て馬」という言葉にはとてもじゃないけどハマりきらない存在であることは、観てくださった方もきっと感じてくださっていると思います。