自民党総裁選「推薦人」を分析──“裏金”議員を多く集めた候補は? 戦いの軸は3候補か…出陣式に見る“国会議員票”の勢い
日テレNEWS NNN
自民党総裁選が12日に告示され、9人が立候補を届け出ました。立候補に20人必要なのが、国会議員の「推薦人」です。各候補を支えるその顔ぶれを見ると、さまざまなことが浮かび上がってきました。“裏金”、女性、世襲という3つのテーマで調べました。 ▼【独自調査】自民総裁選、党員の支持は「石破氏」トップ 最も必要なのは“政治とカネ”対応…誰に期待? 議員「これで戦略が変わる」
■政策を磨き、街頭演説をする幹事役
藤井貴彦キャスター 「今回の自民党総裁選挙に立候補を届け出たのは、高市早苗さん(63)、小林鷹之さん(49)、林芳正さん(63)、小泉進次郎さん(43)、上川陽子さん(71)、加藤勝信さん(68)、河野太郎さん(61)、石破茂さん(67)、茂木敏充さん(68)の9人です(届け出順)」 「候補を支援する推薦人に注目します」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「立候補に必要な国会議員20人の推薦人は、候補者とともに掲げる政策を磨いたり、街頭演説をしたりと、いわば選挙戦の幹事役です。3つのテーマで、9候補それぞれの推薦人を『zero』が調べました」
■“裏金”額が上位の議員も推薦人に
小栗委員長 「まずは、いわゆる“裏金”議員について。小林さんや河野さんのようにゼロの候補者が多い中、13人で最多だったのが高市さんです。例えば三ツ林裕巳議員(2954万円)、杉田水脈議員(1564万円)のように、裏金の額が上位だった人も名を連ねています」 「高市さんは、処分は既に終わっているというスタンスです。この問題だけで選挙で公認しないのは『ちゃぶ台返しだ』と表現し、否定しました。こうした主張も、“裏金”議員が推薦人として集まりやすい環境につながったとみられます」 「ただ、“裏金”議員を隠そうと、あえて推薦人には入れなかった候補もいるようです」
■自民党の女性議員、全体の約1割
小栗委員長 「次に女性議員について、最も多かったのは上川さんで7人。高市さんは2人でした。一方で、推薦人に女性議員がいなかったのは林さんと石破さん。この2候補とも女性活躍には前向きな姿勢を示しているだけに、推薦人が1人もいないというのは残念ですよね」 「ただ、自民党は女性議員の数が全体の1割ほどしかいないため、そもそも取り合いになってしまうという事情もありそうです」