「ひと昔前だったらお仕事をもらえてなかっただろうなと思います」――バラエティーで引く手あまたの朝日奈央が辿り着いた答え
たどり着いた答えは「嫉妬心やライバル心は持たない」
体を張った10代、バラエティーに忙殺される20代、先日は、一般男性との結婚も発表した。来年29歳になる朝日は、この先どこへ向かうのだろう。 「よく聞かれるんですが、結婚しても、生活は全然変わりませんね(笑)。でも、アイドルのときにはいつかプライベートの時間もちゃんと確保できる人間になりたいなと思っていました。結婚もしたし、プライベートも大事にしたい。そうでないとたぶん、仕事も頑張れないので」 働き続けてきた朝日が出した答えは、よく休んでよく働く。おそらく仕事が嫌いじゃないんですと笑う。ただ、露出が増えると心ないSNSの声が目に入ることもある。 「もちろん嫌です。でも、みんなが同じ意見じゃないってことはもう知ってるから。私自身もテレビを見てて『この人好きだな』『この人苦手かも』と思うことはある。それはもうしょうがないです」 人の言うことを気にしすぎてはいけない。朝日が顔のほくろを除去したときも、「親からもらった大切な体に」「運勢が変わる」などと非難を浴びた。だがほくろを取ってからはいいことしかないという。自分がしたいことをすればいいのだと気がついた。 「みんなに好かれようとすると疲れちゃうんですね。そうなると、自分のことも何か嫌いになりそうになる」 自分を好きでいるためにどうしたらいいか。他人と自分を比べることだってある。才能に圧倒されることもある。だが嫉妬心やライバル心は持たない。それが朝日のたどり着いた答えだ。 「この世界で生きていくには、ライバル心や向上心はきっとあったほうがいいんでしょうけど、ないんです。だってすごい人とは違い過ぎるから。私はその人になれない。でも、もしかすると、その人は私になれないのかもしれないし。だから、ありのままで生きるしかないですよね。それでいいって思うんです」
朝日奈央 1994年生まれ。埼玉県出身。小学生のときにティーン雑誌に一般応募しモデルデビュー。その後アイドルグループ「アイドリング!!!」の一員として活動。2015年のグループ解散後はバラエティタレントとして活躍。 ーーー キンマサタカ 1977年生まれ。大学卒業後、出版社に就職。2015年に独立。写真家としても活躍。著書に『痛風の朝』『文春にバレない密会の方法』など。