お股ニキ、エース菅野智之を直撃! "打倒阪神"に燃える巨人が"投手王国再建"へ【阪神・巨人沖縄キャンプリポート②】
もともと巨人は狭い東京ドームが本拠地ながら、高い投手力を誇ってきたチームだが、今季は"投手王国再建"の一年になるかもしれない。多くの投手は、球速が出て、高めへ強い球が行くフォームになっており、大勢が1年目のときのようにしっかりしてくれれば、おそらく昨季のようなことにはならないだろう。 ■生きのいい若手リリーバー 若手投手陣で特に目を引いたのが、ルーキーの又木鉄平と、育成の京本眞だった。 又木は力感のないフォームから力のある球筋で、今永昇太(カブス)やチェン・ウェイン(元中日ほか)のようなイメージ。昨季の阪神・桐敷のように投げられたら面白い。 京本も球に力があった。フォークとスプリットを投げ分けることができ、球種も豊富。リリーフ時代の千賀滉大(メッツ)のような投球を目標としていけば、1軍で活躍できる可能性が高いだろう。 昨季、育成から支配下登録された松井颯(はやて)も、高めのストレートなど球自体は相当力があった。ほかにも、2年目の田中千晴や船迫大雅(ふなばさま・ひろまさ)への期待も大きい。特に田中は三振が奪える投手で、今季さらに力がついてきたので楽しみだ。 一方、ドラフト1位の西舘勇陽(ゆうひ)だが、大学時代の絶好調のときのようなボールはまだ投げられていなかった。徐々に調子を上げていき、夏頃にデビューできればよさそうだ。 ■重量打線は今季も健在 巨人は野手も充実している。昨季、12球団最多本塁打の重量打線は今季も健在だ。 主軸の岡本和真、大城卓三は順調に見えたし、サードに専念する坂本勇人も昨季好調だったスイングを継続。一発が出る打ち方なので、今季は30発以上、自己最多40本の更新も期待したい。 昨季1軍に定着した秋広優人はバッティングフォームに試行錯誤している段階で、まだ少し時間がかかりそうだ。ポテンシャルは素晴らしいだけに、経験を積んで野球自体ももう少し勉強してほしい。 そして、昨季、巨人に新風を吹き込んだ門脇誠。ショートの世代交代を実現し、走塁が課題のチームに好影響を与えた。昨季後半から打撃も鋭くなり、今季は打率3割、本塁打10本ほど狙えそうだ。キャンプの時点では、守備は昨季ほどキレてはいなかったが、徐々に上げていくだろう。