お股ニキ、エース菅野智之を直撃! "打倒阪神"に燃える巨人が"投手王国再建"へ【阪神・巨人沖縄キャンプリポート②】
また、中田翔や中島宏之などのベテラン野手を放出するなど、新陳代謝が促進したのも今季の巨人野手陣の特徴だ。新加入となった選手たちはいずれも動きが良い。 ルーキーの泉口友汰はかつての田中俊太(元巨人ほか)のようなイメージでベンチ入りできそうだし、佐々木俊輔は少し肩が入りすぎではあるが、バットのヘッドを走らせて振り抜けていたので、ミートできれば飛ぶだろう。 新外国人のルーグネッド・オドーアもスイングは鋭かった。インコース攻めに対応できれば、外野とセカンドを適度に守っていけるだろう。 ここ数年苦しんでいた松原聖弥も、阿部監督の指導で本来の打撃を取り戻しつつあるように感じた。巨人が誇る重量打線に、彼らのような小技やスピードが加わると、野手のバランスも良くなり、阪神に対抗していけそうだ。 ■エース菅野、完全復活の予感 今回、私が沖縄に来た最大の目的は、大ファンでもある菅野との対談だ。昨季の課題や手応え、現在の取り組み、奥深い投球術、制球力の秘訣などを語ってくれた。(編集部注:対談は後日、『週刊プレイボーイ』に掲載予定) 菅野は昨季後半からフォームを修正し、球速もアップ。さらに、高めに浮き上がるような軌道にもなった。代名詞のスライダーをはじめ、変化球のキレを取り戻せば、2桁勝利も、菅野自身が目標に掲げる15勝も可能だろう。 もともと持っているものが違うし、頭の良さやクレバーさは群を抜いている。30代前半でいったん落ちたものの、30代後半に第2次全盛期を迎えたサイ・ヤング賞投手、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)のように復活してほしい。生まれ変わった"ニュー菅野"を見るのが今から待ちきれない。 取材・文/お股ニキ 撮影/木部伸治(読売ジャイアンツ選手)