保護当時、キトンブルーの瞳が愛らしいクロちゃん（画像提供：黒猫@タカシさん）

「段ボール箱のなかに3匹の子猫が……」 黒猫@タカシさん（@nanakakatata）と元保護猫の女の子、クロちゃんが出会ったのは2020年4月のこと。当時、生後推定1カ月だったクロちゃんとの出会いは、飼い主さんにとって予想外のことでした。勤務先の敷地内に段ボール箱が置かれていたといいます。 【動画】保護当時、飼い主さんを見上げて鳴いていた小さな猫さん 「2020年4月、勤務先の敷地に置いてあった段ボール箱に母猫が子猫3匹を置いていなくなってしまったのです。気温も低く放置しておくと命の危険があると思い、1匹は私が保護し、あとの2匹は同僚が保護しました」 飼い主さんが迎えたのが、現在のクロちゃんです。 突然の状況にも関わらず、すぐに行動を起こした飼い主さんの決断がクロちゃんの命を救いました。

家での生活と成長の様子

飼い主さんの家に迎えられたクロちゃんは、最初こそ警戒していたものの、次第に心を開いていったといいます。 「家に連れ帰った直後はシャーシャーと威嚇をしていましたが、数分ほど抱っこしているうちに懐いてくれました」 子猫時代のクロちゃんは、飼い主さんにべったり。そんな愛らしい姿を微笑ましく思う一方で、心配になることもあったといいます。 「子猫のときは、ずっとくっ付いて離れず、のちのち分離不安にならないかと心配になったのです。そこで、後ろ髪を引かれながら部屋の外に出すと、ドアの前で声が枯れるほど鳴き続けたことがありました」 今では、飼い主さんが帰宅すると玄関で出迎えてくれるようになったクロちゃん。成長とともに、クロちゃんは飼い主さんの生活に溶け込み、家族としての絆を深めています。

クロちゃんの性格と未来への願い

クロちゃんは、今年4歳になりました。 性格について、飼い主さんはこう語っています。 「とても臆病です。家の前に車が停まると警戒し、家のチャイムが鳴ると物陰に隠れて出てきません。また、ドライヤーや掃除機、雷の音をとても怖がります。一方、甘えん坊な一面も。いつもぴったりとくっ付いてきます。とくに、朝は、くっ付いたまま離れようとしません」 繊細な一面を持ちながらも、飼い主さんへの信頼と甘えん坊な姿が印象的なクロちゃん。その小さな体には多くの感情が宿っています。 最後に、飼い主さんはクロちゃんへの想いをこう締めくくりました。 「いつまでも健康で元気に過ごしてほしいです」 温かい家庭の中で愛情を一身に受けるクロちゃん。これからの日々は、飼い主さんとクロちゃんにとってさらに輝かしいものとなることでしょう。 （まいどなニュース特約・梨木 香奈）