経験豊富であるほど勘違いしがち...「転職に失敗する人」の共通点
エージェントは 内定後まで「使い倒す」
ミドル世代は何かと出費がかさむ年代でもありますし、やはり転職で特に妥協したくないポイントは「年収」だと思います。 給与や待遇の細かな調整は、内定後にすり合わせる場合が多いのですが......そう聞くと、多くの方が「給与交渉なんてしたことがない」と不安になるのではないでしょうか。 ですが実は、ここについても「転職エージェントに任せる」のが最適解。こちらの希望をしっかり伝え、自分の代わりに、会社と存分に交渉してもらいましょう。 面接直後に直接給与額を提示された、といった場合も「エージェントと相談しますので、持ち帰ります」と答えてなんら問題ありません。入社日の交渉などについても同様です。 他にも、職務経歴書の添削や面接対策、自分と同年代の転職者の成功&失敗事例を教えてもらうなど、とにかくエージェントは使い倒すのが得策です。
成否を分けるコミュニケーションの姿勢
転職がうまくいく人と、うまくいかない人。両者を分けるものは色々ありますが、特に重要かつ基本となる3つの要素を挙げておきます。 まず、自分の実績を適切にアピールできること。転職において問われるのは、志望する会社にどんな貢献ができるか、ということです。極端な例を出すと、「前の会社で部長だったので、部長職ならできます」なんてアピールでは、「それがどうした」という反応になってしまうというお話です。 また、経験豊富な人ほどやりがちなのが、自分の実績を端からすべて話してしまうこと。こんな成果を上げた、こんなプロジェクトにも携わった......と列挙しても、相手に「確かにすごいけど、結局うちで使える経験はどれなの?」と思われてしまったら意味がありません。 志望先の会社が求めていること、抱えている課題を見極めて「自分にはこんな実績があるので、このようにお役に立てますよ」と、的を絞った話をする。これが転職者として適切な実績のアピールです。 そして2つ目に、コミュニケーション能力。これも非常に重要です。転職の面接におけるコミュニケーションは、「聞かれた質問に、簡潔に答える」ということ。当たり前のようですが、面接の場では緊張のあまり、不要な補足や自分語りをつけ足してしまう人が意外に多いものなのです。 最後に挙げるのは「素直さ」です。ミドル世代まで1つの会社に勤め続けたとなれば、その過程で確立したご自身の仕事のスタイル・流儀といったものもあるでしょう。しかし、新しい会社に入ったら、これまでと違う文化や企業風土を受け入れなくてはいけません。それが可能な柔軟性があるかどうかも、面接担当者は見ています。 アドバイスとしては、自分の過去の話は極力控え、志望先の会社の話を積極的に聞いていくこと。この姿勢があれば、素直さや柔軟さも、自然とアピールできると思います。