子どもの「かまって」攻撃にイライラ! アドラー流の親の上手な対処法
かまってほしい子どもの心理は?
子どもの行動の目的は、多くの場合、親の注目を引くことにあります。「親にほめられたい」「認めてもらいたい」「わかってもらいたい」「愛されたい」「信じてもらいたい」という思いで行動するのです。 でも、結果として、正の注目ばかり得られるわけではありません。そして、親から正の注目を得られなかった子どもは、今度は泣きわめいたり、暴れたり、物を壊したり、すねたり…といった行動で、親から負の注目を得ようとするのです。 子どもは、無視されるよりは、負の注目をされてでも、親の注目・関心を引きたいのです。不適切な行動を繰り返す子どもは、こんなことを考えています。 「いくらいいこと(適切な行動)をしても、親は認めて(正の注目)くれない。ボクはいつも無視されている。だから悪いことをして、せめてかまってもらおう(負の注目)」 子どもは決してはじめから親を困らせたいわけではなく、親の関心を引きたくて必死なのです。それを考えると、少しやさしい気持ちになれませんか? ぜひ、子どもの適切な行動に、正の注目を与えていきたいものですね。
岩井俊憲( アドラー心理学カウンセリング指導者),藤井昌子(イラスト)