吉野公佳32歳「最近やっと自分を許せるように」「この世界に骨を埋める覚悟できた」
【今週の秘蔵フォト】1990年代初頭にモデル、グラビアアイドルとして大活躍し、95年には初の主演映画「エコエコアザラク」が大ヒットして一気に人気女優となったのが吉野公佳だ。 2007年11月4日付本紙では、三十路を迎えて女優としての円熟期を迎えた吉野のインタビューが掲載されている。当時32歳。ちょうど「逃亡くそたわけ」と「黒帯」の2本の映画が公開中。年内にも「茶々」が封切り予定というまさに脂が乗り切った時期だった。 「10代のころは『いつまで体形を維持できるか』『25歳まで生き残れるか』と散々言われた。今になってその意味が分かる。ここまでやり続けられているだけで感動。何度か所属事務所を変わったけど、その度いい出会いに助けられてきました」と笑顔を見せた。 何度も大きな転機に遭遇したせいか「思い起こせば相当甘えていた。中2からこの世界に入り世間知らずな面があったけど、自分中心に物事を考えていた」と大人の表情で振り返った。 さらには「最近、やっと自分を許せるようになった。先日、街頭で『今幸せですか』とインタビューされて、私は『ハイ。95%。足りない5%は今までできなかった自分への後悔』と答えたら『普通の人は30~80%ですよ』と言われた。生きているだけで幸せなのにもったいない」とも語った。 ちょうど仕事が順調な時期だっただけに「今が楽しい。未来が明るくなった。この世界に骨を埋める覚悟ができた」としっかりした言葉で語った。さらには「『エコエコ』の10年後も演じてみたい」との夢も明かした。キュートなルックスとは裏腹にしっかりした自分の哲学を持った女優だった。
東スポWEB