「mixi」「モンスト」で市場席巻、サプライズが最優先!の経営方針、スポーツ事業でビジネス拡大 MIXI・木村弘毅社長
その後の仕事に生かされたこともあるという。
「絵画など芸術を習っていたのは、スマホゲームを作るうえで、多少絵心があったり、全体の構成を作ったりする際に役に立ちました。絵画を習っていなかったらモンストは生まれていなかったかもしれません」
【モバイル】大学を中退して家業の会社を手伝った後、携帯電話のコンテンツを手掛ける会社に入った。
「携帯電話のインターネットは面白い、絶対に化けると確信していました。『打倒ミクシィ』で頑張ったこともありましたが、ミクシィがモバイル版のSNSを出したことで勝敗が決して、ミクシィを3回受けて途中入社しました」
【ゲーム】「当時の事業部長からゲームを作るように言われました。最初はmixiのプラットフォーム上で動くゲームを調達していたんですけど、アイデアが湧いてきて、自分で作るようになりました」
【家族】妻と8歳、5歳の男児。
【手放せない品】フランスの「DANTON(ダントン)」のワークシャツ。「身幅がゆったりしていて楽なので会社でも5、6枚を着回しています」
【1日1食】「朝にヨーグルトを食べたり、昼にナッツを食べたりはしますが、食事は夜だけですね。夜は会食が多いので、より自分の喜びに転換できるように、〝飢餓状態〟で臨むことにしました」
【座右の銘】《ユーザーサプライズファースト》
「モンストよりも、僕が発明した一番のものかもしれません。『ユーザーファースト』だと、お客さんに答えを聞きに行ってしまう。まだ顕在化してないニーズに対して新しく提案するのがプロの仕事だと思うんですね。怒られてもいいので、驚きのある提案をするということです」
【これまでの仕事の最高の瞬間】モンストがスマホアプリの売り上げ世界一になったとき。
【もし今の仕事についてなかったら】「物理学者になりたかったですね」
木村弘毅(きむら・こうき)1975年12月生まれ、48歳。東京都出身。東京都立大学工学部中退。早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士号取得。モバイルプロダクション、インデックスを経て2008年ミクシィ(現MIXI)入社。12年プロダクト開発部プロダクトオーナー、13年モンストスタジオプロデューサー、14年執行役員、15年取締役、18年6月代表取締役社長。22年4月から代表取締役社長上級執行役員。