<福山潤&立花日菜>「魔王軍最強の魔術師は人間だった」インタビュー(1) 和気あいあいの収録 座長から教わった“ダメなこと”とは?
--演じるキャラクターの印象は?
福山さん アイクは、つかみどころが全然ないんですよね。アイクは普段、人間とバレないように仮面を着けていますが、素顔は中肉中背の青年で、表情も明るいでも暗いでもなく、どうとでも取れる顔をよくしている。むしろ仮面をかぶっているほうが、目で語る分、表情が出ているんですよね。周りにいるキャラクターとのコミュニケーションから人物像が分かっていくような感じなのかなと。特徴的な言葉も実はそんなにないので、つかみどころがないはずの人が仮面をかぶって魔術師として魔王軍の中にいることによって、より個性を獲得するというような感じなのかなと受け止めましたね。
立花さん サティは、コミカライズ読んだ時の印象より、アニメのほうがより“アホみ”が強くて(笑い)。もちろん原作のちょっと大人びたサティにも、可愛らしいところや、無知な感じがあるんですけど、アニメではより抜けているところが強調されているかなと。あと、サティは、めちゃくちゃ素直なんですよね。アイク様を真っすぐお慕いしているというか、下心なしに信じているというか。そういうところがすごく可愛らしくてけなげだなと思います。そうかと思えば、見た目がブタのキャラクターのジロンを「不細工」と言うこともできちゃうような、魂の強いところもあるので、そこもまた可愛いなと思います。
--自身とキャラクターに共通点を感じるところはありますか?
福山さん 僕は、何を考えているか分からない、何を狙っているか分からないとは言われますね(笑い)。アイクの場合は、表情が表に出ないけど、僕は表情を出しまくることによって逆に「何を考えているか分からない」と感じられることが多いですね。どこまで本気でやってんの?という。
--立花さんは、福山さんのそういう面を感じましたか。
立花さん たしかに……(笑い)。
福山さん ずっと現場でうるさかったですからね(笑い)。