<福山潤&立花日菜>「魔王軍最強の魔術師は人間だった」インタビュー(1) 和気あいあいの収録 座長から教わった“ダメなこと”とは?
福山さん ちょうど収録をやったのが、コロナ禍が収まって、収録の人数をかなり増やしていこうかというタイミングだったんです。パーテーションもほぼ取り払って。だから、立花さんは、みんなで一緒に録(と)る現場のほうがまだ少なかった時なのではないかと。
立花さん そうですね。
福山さん 僕らからすると「やっと戻った」という。若手の子たちからすると、収録でほかの人としゃべってはいけない期間が3年くらいあったわけで。それが元に戻ったから、なるべくしゃべっていこうよという。だから、エクスキューズなしで、いきなりフルスロットルでしゃべっていました(笑い)。収録では、僕がちょうど真ん中に座っていて、僕の左側がベテラン、右側が若手という状態で、僕の顔半分がうるさくて、もう半分が静かで(笑い)。ベテランって、大体がさつなので、みんなで録れると分かった瞬間にすぐ昔に戻るんですよ(笑い)。戻るのは早かったですね。
立花さん 私は、この作品の前まで、マイクワークをがっつりやったのも1作品だけだったんです。
福山さん マジで? じゃあ、今超楽しいじゃん。
立花さん はい。声優1年目くらいに一度マイクワークをやっただけで、それ以来だったので、懐かしい感じもありつつ、すごく貴重な体験をたくさんさせていただきました。
--新たに教わったこともあった?
立花さん そうですね。テストはふざけていいんだって。
福山さん あの、ダメなことを教えたようです(笑い)。「テストはふざけていい」と言うと、いろいろな音響監督から僕がお叱りを受けるんですけど。ただ、この作品は許容してくれて、スタッフの方も楽しんでくれていました。
立花さん すごく楽しんでいましたね。福山さんを筆頭に、テストで台本とは全然違うこと言ったりして「え?」みたいな。それもあって、すごく楽しくやらせていただいたので、やっぱり座長ってすごいなって思いました。