<G20大阪サミット>準備進む会場・各国メディアひと足先に集結 大阪PRや紙ストローなど環境配慮も
<街ぶら>G20大阪サミット会場をぶらり だんじりから串カツまで大阪の文化・魅力を伝える空間も
大阪市住之江区のインテックス大阪で28、29両日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)開催を直前に控え、27日には会場内で様々な準備が進められている。 <街ぶら>G20大阪サミット会場をぶらり だんじりから串カツまで大阪の文化・魅力を伝える空間も
厳戒態勢のインテックス大阪
インテックス大阪周辺は、周囲を高さ3メートルの塀で囲まれ、各都道府県から駆けつけた大勢の警察官らが警備にあたっている。THE PAGE取材班も大阪府庁咲洲庁舎から会場へ向かったが、陸橋には雨の中、多くの警察官が警備にあたっているのが確認できた。
岸和田のだんじりも展示
会場へ入る際は、手荷物検査も行われ、記者らも撮影機材などを一つひとつチェックされ、ようやく会場内に入ることができた。ゲートを抜けてまず目に付くのは、大阪府の「岸和田だんじり祭」で走る同市沼町のだんじり。ほかに住吉大社の神輿なども展示され、各国の報道陣らの注目をあびていた。
1200席にもおよぶワーキングスペース
会場内には各国の報道陣の取材拠点となる国際メディアセンター(IMC)もあり、関係者によると広さは約2万5千平方メートル。テレビ・新聞各社の専用ブースのほか、1200席にも及ぶワーキングスペースが用意され、センター内の各国首脳の到着情報などを確認する姿が多くみられた。 国内のテレビ各局などは、情報ワイド番組で中継を行ったり、各国のメディアもこのメディアセンターの様子を伝えるべくカメラ撮影を行っていた。 取材に来ていた朝日放送テレビのエグゼクティブアナウンサーの三代澤康司アナは「ニュートラムの中は警察官と利用者でいっぱい。駅から会場へ来るまでも、多くの警察官が警備をする中やっと入れました。世界各国の報道陣が一堂に集まっていますし、どういうサミットが行われるか注目したい。僕はラジオ(ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です)で伝えると思います」と笑顔で話していた。
環境問題を踏まえ、木材・紙製ストローや再生プラスチックトレーも
食堂などでは世界各国から集まった報道陣に大阪・関西の名産品をアピールするコーナーが用意されるほか、センター内の軽食コーナーでは、おにぎりや助六寿司、パンや飲み物などを提供。「岩おこし」など大阪名物のお菓子も用意され、記者たちはそれらを味わっていた。 軽食コーナーでは木材ストロー、紙製ストロー、再生プラスチックで作ったトレーなどが用意されていた。関係者によると、G20大阪サミットではゴミを減らすため「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」の考えに基づいて、プラスチックスマート及び、ごみの分別、リサイクルに積極に取り組んでいくとしている。
G20大阪サミットとは
G20大阪サミット関西推進協力協議会のホームページによると、G20サミットは、メンバー国や招待国の首脳、国際機関など37の国や機関が参加し、経済分野を主要議題として毎年開催される国際会議。今年は日本が議長国、開催場所は大阪となった。 近年では、世界経済や貿易、エネルギーやテロ対策問題、環境問題などが議題として取り上げられているが、日本国内では経験のない大規模な国際会議とあって、世界の注目を集めている。