米大統領、次男に恩赦 政権交代前に姿勢一変
【ワシントン時事】バイデン米大統領は1日、薬物依存を隠して銃を不法に購入・所持した事件で有罪評決を受けた次男ハンター氏(54)に対し、恩赦を与えたと発表した。 【写真】ロサンゼルスの連邦地裁を出るハンター・バイデン氏 2014年1月以降に犯した罪を対象としており、ハンター氏は評決や刑事訴追を免れる。 来年1月に退任するバイデン氏はこれまで、大統領権限によるハンター氏への恩赦の可能性を繰り返し否定していたが、トランプ次期政権の発足を前に姿勢を一変させた。 バイデン氏は声明で「事件の事実を見れば、ハンターが標的とされたのは私の息子だからにほかならない」と述べ、政敵が事件を利用して自身を攻撃してきたと非難。司法制度に信頼を置く一方、政治的対立が「司法の誤りを招いた」と強調し、国民に理解を求めた。