凛として時雨を迎えたハンブレッダーズ『秋のグーパンまつりZ 2024』ファイナルレポート 「15歳の気持ちでアクション!を起こそうと思います」
「凛として時雨から影響を受けたことがわかりそうな曲」(ムツムロ)と紹介された「フィードバックを鳴らして」からライブはクライマックスに向かって進み始める。 スリリングなバンドサウンドと〈生み出し続けよう あの頃の自分がグッと来る名盤〉というパンチラインが響き合う「才能」も強く心に残った。 「今年、大阪城ホール、武道館と大きい会場でライブをやらせてもらって。ハンブレッダーズが日本のロックバンドとしてちゃんと存在している意味を示そうと思って回らせてもらったツアーでした。(ツアーに参加したバンドと)肩を並べてやっていこうと思うんで、これからもよろしく」というムツムロに対して、フロアからは大きな拍手が送られた。 欲しいもの、欲しい場所は自分たちで作ろうという切実な思いを刻んだ「グー」によって、観客との一体感はさらに強まっていく。続く「フェイバリットソング」では、曲の途中でムツムロが「木島さん、日和ってるんじゃないですか? もっと速くていいですよ」と煽り、いきなりスピードアップ。オーディエンスも笑顔で体を揺らし、拳を上げて、大きな声で歌う。本編最後は「ギター」。〈錆び付いたギターでぶっ壊す/もう全部 全部 全部〉というシンガロング、ムツムロ渾身のギターソロが響き渡り、ライブの興奮はピークに達した。 アンコールで「末永くよろしくお願いします、ということで」(ムツムロ)と「プロポーズ」を届け、「秋のグーパンまつりZ 2024」は終了。 この後もハンブレッダーズは、全国各地でイベントや対バンライブに出演。さらに新曲「夜明けの歌」をTVアニメ『マジック・メイカー ~異世界魔法の作り方~』エンディング主題歌として書き下ろしたことも発表された。観るたびにライブがすごくなり、新曲も精力的にリリースし続けている4人は2025年、こちらの想像を超えるような飛躍を遂げることになるだろう。 Text:森朋之 <公演情報> 12月5日東京・Zepp Haneda(TOKYO) ゲスト:凛として時雨 【ハンブレッダーズセットリスト】 1 銀河高速 2 ヤバすぎるスピード 3 はじめから自由だった 4 DAY DREAM BEAT 5 常識の範疇 6 DANCING IN THE ROOM 7 Telecastic fake show(凛として時雨 カバー) 8 アクション! 9 ⚡ 10 フィードバックを鳴らして 11 才能 12 グー 13 フェイバリットソング 14 ギター ―ENCORE― 15 プロポーズ