トヨタと出光のタッグで注目、全固体電池で躍進の10銘柄
全固体電池の量産に向けてタッグを組む。左はトヨタ自動車の佐藤恒治社長、右は出光興産の木藤俊一社長(写真:トヨタ自動車提供)
トヨタ自動車(7203)と出光興産(5019)は10月12日、電気自動車(EV)向け全固体電池の量産へ向けて提携すると発表した。 トヨタは2023年6月に、2027~2028年の全固体電池の実用化を公表していたが、両社が提携することでこれをより確実なものとし、その後の本格量産を目指すとした。 今回の協業では、EV向けに高容量・高出力を発揮しやすいとされている硫化物系の固体電解質が対象。これは柔らかく他の材料と密着しやすいため電池の量産がしやすいという特徴がある。 出光は1994年に電解質の中間材料となる硫化リチウムの製造技術を確立するなど、硫化物系の開発を得意としている。両社は2013年より共同研究を進めており、両社が持つ硫化物系固体電解質に関する特許数は200弱と世界トップクラスである。
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野津 滋