<きみの色>山田尚子監督インタビュー(1) 今の子供たちの思春期を「焼き付けたい」 人のせいにしない、自分の人生に責任を持つ強さ
「きみの色」に登場する3人の高校生もそれぞれに悩みを抱えながら、「音楽」という“好き”なものでつながることになる。山田監督は3人の関係性を「ほんのり思い合っている。じんわりと、ゆっくりと、遠赤外線的な感じでほんのり温め続けている、支え合っている3人」と表現する。
「みんな優しい子たちなので必要以上には踏み込まない。でも、絶対に裏切らないし、離さないという安心感がある場所。何か強いパワーワードで語れるような子たちじゃないというか。ほんのり存在して、ほんのり思い合って、でもちゃんと意地もあって、ちゃんとやり遂げるだけの胆力は持っている。本当に不思議なパワーというか。まさに最近の子供たちを見ていて感じるものを、この3人で描いてみました」
インタビュー(2)へ続く。