群馬県の知っているようで知らない魅力 落ち着いて観光できるスポットを元局アナがレポート
廃線跡は遊歩道として整備 国の重要文化財を見ながらウォーキングも
富岡製糸場を見学したあとは、生糸の輸送で重要な役割を果たした鉄道遺産を見学しましょう。かつて「日本のシルクロード」と呼ばれていた、信越本線の廃線跡です。現在は遊歩道になっており、「めがね橋(碓氷第三橋梁)」や「旧丸山変電所」などの重要文化財を見学しながら楽しくウォーキングができます。 めがね橋は、200万8000個のレンガで造られた、日本最大級の4連アーチ式鉄道橋です。山々の緑に古い赤レンガが映える美しい光景が広がり、その下を流れる碓氷川のせせらぎに癒やされます。 地元観光ガイドボランティアによると、廃線跡が遊歩道として整備されたのは日本でここだけなのだそう。また、この橋から見た美しい景色は、高野辰之さんが作曲した童謡「もみじ」のモチーフになっているといいます。現在、この橋を世界遺産にしようというプロジェクトが活発化しているそうで、近い将来、たくさんの人がにぎわう観光スポットになっているかもしれませんね。 今回紹介したスポットは、大型観光バスツアーがコロナ禍以降復活していない場所もあり、比較的落ち着いて観光することができます。まだまだ見たいものがたくさんあるほど、群馬県は魅力的な場所であふれています。
日下 千帆