企業やNPOの子育て支援の取り組みを紹介「子育てTOKYOプロジェクト」
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安倍政権は「一億総活躍社会」を掲げて、女性の社会進出を促している。そんな中、子育て環境が充実するムーブメントを盛り上げるイベント「子育て応援TOKYOプロジェクト」がこのほど、世田谷区の二子玉川サンライズで開催された。
女性の社会進出をめぐっては、結婚・出産後でも女性が働けるような環境整備は以前よりも整ってはきているが、機児童問題が深刻化し、子連れのママが街で不便を感じる障壁も残っている。子育てにおいて、解消しなければならない問題はいまだ山積している。 厚生労働省の統計によると、東京都の合計特殊出生率は1.15で全国平均の1.42を大きく下回っている。東京都の子育て支援対策は、喫緊の課題でもある。
政府は少子化対策として、2015年4月1日に「子ども・子育て支援新制度」を施行した。行政の支援もさることながら、少子化の解消には社会全体の理解と子育てを応援する雰囲気づくりが重要になってきている。 このイベントの狙いは、企業やNPOによる先駆的な子育て支援の取組を広めることで、ステージでは、昭和女子大学の坂東眞理子理事長の講演やNPOによるお米のアイスクリームの開発秘話などが披露された。
会場中央には、木片や積み木で遊べる広場が設けられて、子どもたちは夢中になって楽しんだ。知育玩具を体験するブースや自転車趣味シミュレーターで交通ルールを学ぶブースでも子供たちが楽しく挑戦する姿が見られた。また、お父さんやお母さんたちは、子育てに役立つ情報提供・グッズのブースに興味津々の様子だった。 昨今、子育てに父親の参加は欠かせないといわれるが、今回のイベントではママだけではなく、パパたちの参加も目立った。 (小川裕夫=フリーランスライター)