米ウォルマート版のバーキン、「ワーキン」がネットで爆売れ
(CNN) 「バーキン」には手が届かなくても「ワーキン」なら――。米ウォルマートが販売する、フランスの高級ブランド、エルメスのものに似たハンドバッグが節約志向の消費者の間で人気を集めている。SNSで話題となり、バッグは大方売り切れたようだ。 【画像】ピンクの「バーキン」、バッグ史上最高の2700万円で落札 ウォルマートが販売する皮バッグには「Wirkin(ワーキン)」というニックネームが付けられ、エルメスのバーキンよりかなり手頃な価格となっている。 エルメスなどの高級ブランドは世間の注目を集めているが、高価格のため多くの人にとって高嶺の花だ。そのため買い物好きな消費者は、より安価で高品質な模倣品に魅力を感じている。 インフルエンサーもこうした模倣品の「宣伝」に一役買っている。ネットショッピングが浸透し、地球の裏側からでも安い送料で入手できるようになっていることが背景にある。 エルメスはバッグをオンライン販売していない。新品や中古のバーキンを扱う米ロサンゼルスの小売企業はバーキンを2万6500~39万9999ドル(約410万~6300万円)で販売している。ドイツのマーケットプレイスによると、職人が最長40時間かけて手作業で仕上げる「スタンダードモデル」のバーキンの値段は約7200ドルからとなっている。 一方、ウォルマートが販売するワーキンの価格はサイズや色によって異なるものの、安いものでは78ドル。同社はさまざまなメーカーのものを扱っており、ワーキンのメーカーの一つ「カムゴ」よると、商品には本物の牛皮を使用しているが、内側は合成皮革という。 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のあるユーザーは「ワーキンはワーキンクラス(労働者階級=ワーキングクラスのもじり)のためのもの」と書き込んでいる。