伝統行事の「的射」披露 大潟神社の七草祭、和歌山県田辺市
和歌山県田辺市新庄町の大潟神社で7日、「七草祭」があり、弓矢による神事「的射」が営まれた。獅子舞の奉納や餅まきもあり、訪れた多くの地元住民や園児らでにぎわった。 【防災看板を新しく 地元中学生の川柳採用、和歌山県田辺市新庄町の記事はこちら】 七草祭は大潟神社の主要な祭典で、一年間の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う。 的射は、神社に祭られているスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治してクシナダヒメを救ったという神話に基づき、ヤマタノオロチの目玉に見立てた的を射る神事。 森下松次郎総代長(84)が今年の恵方や東西南北などの方角に向けて弓を射るしぐさをした後、総代や関係者らが交代しながら矢を放った。見事的に矢が当たると、見物人からは拍手が湧き起こった。 地元の名喜里獅子舞保存会や北長祭務舎の青年ら約40人による獅子舞も披露され、七草にちなんで7回獅子舞を奉納した。 森下総代長は「地域住民のご協力で今年も開催できたことを心から感謝している。伝統文化を住民一体で守っていきたい」と語り、森本洋一宮司(78)は「今年一年、皆さんの健康と安全を一番に願っている」と話した。
紀伊民報