ゲレンデ・ランクル以上にごっつええ感じ!? 米国でフォードブロンコが爆売れしている
2021年、アメリカの自動車メーカー「フォード」の歴史ある名車である「ブロンコ」に6代目モデルが登場しました。1996年に5代目が生産終了して以来、実に24年ぶりとなる復活をはたしたのです。 【写真】この記事のフォードブロンコの内外装を見るならこちらから! 日本には正規輸入されていないブロンコですが、本国では大変な人気で、オーダーが開始される前からすでに予約完売という熱狂ぶり。いまアメリカでもっとも熱いクルマ、フォード「ブロンコ」についてご紹介します。
■実に24年の時を経て復活した「ブロンコ」
フォード「ブロンコ」は、1966年に初代モデルが登場した、本格オフロードSUVです。非常に短い前後オーバーハングと、92インチ(約2336mm)というホイールベースのコンパクトな3ドアのモデルで、ジープのCJモデルなど、小型の本格オフローダーに対抗するモデルとして開発されました。 ただその後、70年代~80年代には、より豪華で高性能なモデルが求められるようになったことで、ブロンコはボディサイズを拡大。大型ピックアップトラックのフォードFシリーズをベースに、本格的なオフロード性能を持ちながら、パワフルなパワートレインと豪華な内外装が特徴のモデルとしてモデルチェンジを重ねてきました。 しかしながら、90年代にはいると、3ドアSUVの需要が低迷。ブロンコは1996年に、一旦その歴史に幕を閉じたのでした。そして2020年、ブロンコが復活することが発表となり、2021年7月、24年ぶりの復活をはたしたのです。
■ワイルドなデザインと走破性に注目
復活したブロンコのデザインは、初代モデル、いわゆる「アーリーブロンコ」をオマージュしたもの。スタイリングは初代のようにショートオーバーハング、ショートホイールベースで、がっちりとしたフォルムは、見るからに頑丈で、丸型のLEDヘッドランプと面構成のグリルは、どこかノスタルジックな雰囲気を持たせつつも機能性と先進的なイメージを与えてくれます。 2ドアモデルと4ドアモデルが用意されており、2ドアモデルのボディサイズは全長4,412mm×全幅1,928mm×全高1,826mm、ホイールベースは2,550mm、4ドアモデルは400mm延びてホイールベース2,950mmです。全長の短い、いわゆるショートタイプの本格オフローダーは、世界的にみてもかなり希少ですが、ブロンコ2ドア車は、ジープの2ドアクロカンSUV「ラングラー ルビコン」にがっちり対抗するモデルといえます。 最新型である2024モデルのブロンコには、2.3L 直4エコブースト(直噴ガソリンターボ・300hp)、2.7L V6エコブースト(330hp)、3.0L V6エコブースト(418hp)の3種類のエンジンが用意されています。電子制御の走行マネジメントシステム「GOATモード」によって、地形に合わせてモードを切り替え、あらゆる路面の走破が可能。また、オフロード専用の低速クルーズコントロール「トレイルコントロール」も搭載しています。