ゲレンデ・ランクル以上にごっつええ感じ!? 米国でフォードブロンコが爆売れしている
■デザインだけで乗りたいと思うクルマ
日本でいえば、1984年から基本的なスタイルを変えることなく販売を続けるトヨタの「ランドクルーザー70シリーズ」のような存在であるブロンコ。モデルチェンジのたびに大きく豪華になっていったブロンコですが、今回復活したブロンコは、初代の持つ本格オフローダーとしての性能と雰囲気を一番の個性と捉え、最新のテクノロジーで武装しています。 単に復刻で話題をつくったということよりも、「本物志向」を求める現代のユーザーに対して、フォードが出した答えがまさにブロンコだったということだと考えられます。 日本でも、ランクル70のほか、三菱のオフロードピックアップ「トライトン」が復活するなど、日本でもワイルドなオフロードモデルが話題となっていることから、ブロンコにあこがれを持っている人も少なくないと思われますが、残念ながら、フォードは日本から撤退しているため、ブロンコの正規輸入はかないません。ただ、ごく一部の業者が米国から代行輸入し、販売はされています。 流れるように美しいクーペデザインのSUVが溢れるなか、こうした厳ついフォルムはとても新鮮。ブロンコは、ハードなオフロードを走る機会がなくても、デザインだけで乗りたいと思わせるクルマです。 Text:立花義人、エムスリープロダクション 写真:FORD