流行りのプロテイン製品。タンパク質は積極的に摂ったほうがいい?医師「現代人が高濃度のタンパク質を摂ることで何が起こるかというと…」
◆腎臓病の原因になると指摘 そこにプロテインを摂れば、大量のアミノ酸が生成され、行き場がなくなります。行き場がなくなった大量のアミノ酸は、ほとんどが尿から排泄されます。 その役割を担っているのが腎臓です。 現代の食生活において、腎臓は老廃物や毒素を処理することで手一杯なのに、そこにわざわざ余計な仕事を増やしてしまうのが、プロテインの摂取なのです。 毎日の食事で肉や魚、大豆食品などタンパク質を摂るのはいいことです。炭水化物と違って、タンパク質は血糖値を上げないので、むしろ大いに食べてOKです。 ただし、プロテイン製品のような高濃度のタンパク質を摂ると、腎臓を悪くして腎臓病の原因になることが、約50年前から医学の研究では指摘されています。
◆医者よりも賢くなって自分の体を守ろう みなさんの中にも、プロテインは健康に良いと教えられた人がいることでしょう。そして、「運動して筋肉を使ったり、疲れたりしたら飲んだほうがいい」と考え、実践している人もいるでしょう。 でも、もうやめましょう。 もちろん、プロテインをすすめる人たちに、まったく悪気はないはずです。医者ですら、健康のためにプロテインをせっせと摂取している人もいるくらいです。 しかし、そうした医者は腎臓について専門外で、素人と同じくらいの知識しか持っていません。 みなさんは、医者よりも賢くなって、自分の体を守ってください。 ※本稿は、『疲れない体をつくる最高の食事術』(小学館)の一部を再編集したものです。
牧田善二