広島・大瀬良 「結果出す」13日・日本ハム戦で手術後初の対外試合 開幕へ「試しているから打たれていい感覚では投げない」
昨秋に右肘を手術した広島・大瀬良大地投手(32)が11日、札幌市内の施設での投手指名練習に参加し、術後初の対外試合登板となる13日の日本ハム戦(エスコン)に向け、決意を口にした。ここまで順調に復帰への階段を上っているが、この登板では内容だけでなく結果にもこだわることを宣言。3イニングを予定しており、開幕ローテ入りを示唆している新井貴浩監督(47)の期待に応える投球を披露する。 まだ雪が多く残る北の大地で、大瀬良がまた一歩、完全復活への歩みを進める。昨年10月に右肘を手術してから、初の対外試合登板へ「真っすぐの質や精度もそうですし、全てのボールを納得する形で投げられるか。その中でも打者の反応や、結果を含めてトータルでいいものが出せるようにやっていければいい」とテーマを掲げた。 7日に今季2度目のシート打撃に登板。打者9人と対戦して、被安打は2本に抑え込んだ。その後、肘の状態も良好に経過。この日もブルペンで変化球を交えて37球を投じるなど、不安はない。13日に向け「しっかりと投げられるように準備したい」と明るい表情で先を見据えた。 もちろん目指すところは、開幕ローテーション入りだ。すでに開幕投手を務める九里、森下、床田、ハッチは当確。ここに実績、経験ともに十分な大瀬良が加われば、厚みは増す。新井監督は、大瀬良の7日のシート打撃登板後に「実戦に入っていって、何も問題なければゴーという形でね」と話しており、13日の投球内容次第で開幕ローテ入りの“当確ランプ”がともる可能性もある。 そういった中、久しぶりの実戦登板では結果にもこだわる。「試したいことももちろんありますけど、試していく中で抑えにいかなきゃいけない。試しているから打たれていいという感覚では投げないと思います」ときっぱり。開幕まで残り20日を切っている状況で、余念のない調整が続いていく。 エスコンフィールドのマウンドは昨季の交流戦で経験済み。先発し、6回7安打2失点で勝敗は付かなかったがチームは勝利。「2回目なので、雰囲気ぐらいはこんな感じだったなというのは思い起こしながら。実際に試合になると関係なく入っていけると思う」と高い集中力で試合に臨む。 術後からここまでの“復活ロード”を「当初のプランから前後することなく、全くその通りにきている。うまくいっているから飛ばしていこうともしなかった。後退がなかったことが一番。順調です」と充実の表情で振り返った大瀬良。自身3度目の手術からはい上がる32歳が、着々と準備を進める。