ロシア外務次官、亡命のアサド氏の支援継続を示唆
日テレNEWS NNN
アサド政権が崩壊したシリアで10日、暫定政権の首相に反政府勢力側のバシル氏が任命されたと、地元メディアが伝えました。 反政府勢力側のバシル氏は10日、暫定首相に任命されたとテレビ演説し、さっそく暫定政権のメンバーらと閣議を行いました。 ロイター通信によりますと、バシル氏はこれまで北西部の小さな地域で「シリア救国政府」を率いていた人物で、暫定首相としての任期は来年の3月1日までだということです。 これに先立ち、反政府勢力の指導者ジャウラニ氏は9日、アサド政権の首相と会談し、「シリア救国政府」に政権を移譲することで合意していました。 一方、大統領の座を追われ、ロシアに亡命したアサド氏について、ロシアのリャプコフ外務次官がアメリカNBCのインタビューに答えました。 リャプコフ氏は「アサド氏はロシアに、可能な限り、最も安全な方法で移送された」と述べた上で、今後もアサド氏を支援していく考えを示しました。 また、アサド氏を裁判に引き渡すか問われたのに対し、「ロシアはICC(=国際刑事裁判所)の設立条約の締約国ではない」と述べています。