ドラフトでの不平等!? 逆指名でプロ入りした名選手(6)”永久欠番”となったレジェンド
2024年プロ野球ドラフト会議が、10月24日に開催。数々のドラマを生んできたドラフト会議だが、以前は希望する球団を宣言できる逆指名制度が存在した。1993年に導入され、自由獲得枠、希望入団枠制度と名称を変え、2006年まで存続した。そこで今回は、逆指名制度で入団した名選手を紹介したい。
黒田博樹
・投打:右投右打 ・身長/体重:185cm/93kg ・生年月日:1975年2月10日 ・経歴:上宮高 - 専修大 ・ドラフト:1996年ドラフト2位 背番号「15」が永久欠番となるなど、広島東洋カープのレジェンドとなった黒田博樹。キャリアの始まりは逆指名制度であった。 専修大でエースとして活躍し、1996年ドラフト2位で広島に入団した黒田。広島を逆指名した理由として、担当スカウトだった苑田聡彦氏(現・広島スカウト部長)の熱心さを挙げている。 ルーキーイヤーから6勝を挙げると、2001年には初の2桁12勝をマーク。2005年には最多勝(15勝)、翌2006年には最優秀防御率(1.85)を獲得するなど、不動のエースとしてチームを支えた。 2008年にメジャーリーグへ移籍すると、2010年から5年連続2桁勝利を記録。2014年オフにFAとなると、メジャー球団から高額なオファーがあった中で、古巣・広島への復帰を決めた。 復帰初年度から11勝を挙げるなど、貫禄の投球を披露。翌2016年にも10勝を記録し、25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。 同年の日本シリーズでも好投を見せたが、同年限りでの現役引退を表明。最後は華々しいシーズンを送り、20年もの現役生活にピリオドを打った。
ベースボールチャンネル編集部