越乃リュウ「宝塚を退団、燃え尽きていた私を癒してくれた自然の力。スマホの写真で、7年前訪れた新潟県の法末を思い出す」
◆恐ろしいほど美しい星空 帰る前日の夜、星が眺められる場所があると聞き、プラネタリウムが大好きな私はワクワクして出掛けました。 ところが、真っ暗な山道には街灯がありません。 確かこの下は川だったはず…。 落ちたら確実に無事ではすまない。 山の夜道ほど恐ろしいものはないことを知りました。 出てきたことを後悔していた頃、見上げた空に一面に広がる満点の星空が。 うわーっ!! 真っ暗な中で見上げた夜空は、プラネタリウムよりもリアルで、恐ろしいほど美しい星空でした。 昔の人は真北の方角で輝く北極星をたよりに方角を知ったといいます。 見つからない場合はひしゃくの形をした北斗七星を見つけ、ひしゃくの先から5倍延ばした距離にあるのが北極星なんだとか。 「見つからない場合」の、そのひしゃくすら見つけられる気が全くしません。 私が旅人なら北斗七星を見つけられず道に迷い、夜道で川に落ちるだろうという状況です。 でも、道に迷っても、川に落ちても、自力で這い上がって道を探せる気がしていました。真っ直ぐに自分の道を進める気がしていました。 あれから7年。 法末の集落の皆様お元気でしょうか? またきっと参ります。
越乃リュウ