内藤&ヒロム、激闘制し『WTL』Bブロック代表に「階級を超えたタッグで優勝してきますよ!」
内藤「凄い選手をパートナーに選んで良かった」
新日本プロレスは12月6日、鹿児島・サンアリーナせんだいで『WORLD TAG LEAGUE 2024』第14戦を開催した。 【動画】Bブロック代表となった内藤&ヒロムの前にAブロック代表のゲイブ・キッドとSANADAが現れる 『WORLD TAG LEAGUE 2024』 日時:2024年12月06日 (金) 17:30開場18:30開始 会場:鹿児島・サンアリーナせんだい 観衆:1,128人 今大会は『WORLD TAG LEAGUE 2024』Bブロックの最終公式戦と、その後の代表チーム決定戦を中心に白熱した試合が繰り広げられた。 メインイベント終了時点で、Bブロックは内藤哲也&高橋ヒロム、矢野通&ボルチン・オレッグ、EVIL&成田蓮が5勝2敗で並ぶ形となった。この結果を受けて、急遽「Bブロック代表チーム決定戦」としてトルネード3WAYマッチが行われることが決定した。 試合開始直後、EVIL&成田、そしてディック東郷が奇襲を仕掛け、会場を混乱に陥れた。矢野とボルチンはフェンスに手錠で繋がれ、内藤もコーナーで拘束される中、高橋ヒロムが孤軍奮闘を余儀なくされた。H.O.T.(ハウス・オブ・トーチャー)は3対1の状況を徹底的に利用し、ヒロムに集中攻撃を加えた。 ヒロムは粘り強く反撃を試みるが、数的不利の壁は厚く、場内の「ヒロム」コールに後押しされながらも苦しい状況が続く。一方で、ヤングライオンたちが鍵を探しに走り回る様子も、試合の緊張感をさらに高める要素となった。 試合中盤、内藤が拘束から解放されると、流れが一気に変わった。矢野とボルチンもレフェリーの手によって手錠が外され、試合は大混戦に突入。各チームがそれぞれの得意技を駆使し、優勢を争った。 特に矢野とボルチンは圧倒的なパワーでEVIL&成田に立ち向かい、矢野のハンマースルーやボルチンの串刺し攻撃が観客を沸かせた。一方、内藤とヒロムは絶妙な連携で機動力を活かし、試合の流れを引き寄せていった。 終盤、内藤はボルチンに延髄斬りを決めると、ヒロムがトラースキックで追撃。最後は内藤がスイング式首固めでボルチンを抑え込み、3カウントを奪取した。 リング上で内藤哲也がマイクを握りアピールを始めると、突如として「オイ!」という声が響き渡った。現れたのはAブロック代表のゲイブ・キッドとSANADAであった。 ゲイブとSANADAは堂々とリングサイドまで進み、ゲイブは「アッセンナヨ」と内藤を挑発。さらに罵詈雑言を浴びせながら、余裕の表情を浮かべつつ引き上げていった。 その間も内藤は動じることなくマイクを握り続け、自らの言葉を観衆に訴えた「熊本にて行なわれる優勝決定戦、オレとヒロムによる階級を超えたタッグで、この『WORLD TAG LEAGUE』優勝してきますよ!」と力強く宣言。新日本プロレスのトップとして、そして観客を引きつけるカリスマとしての存在感を改めて示した形となった。 ■試合後バックステージコメント 内藤「いや、高橋ヒロムは凄いよ。あんだけ攻められて、それでも最後返していく。なんとしてでも優勝するんだっていう気持ちが凄い伝わってきたよ。いや、凄い選手をパートナーに選んで良かった。要するに……」 ヒロム「(※遅れてやって来て)俺の話ですか?」 内藤「(※無視して)……そんな凄い選手を……」 ヒロム「俺の話ですか?」 内藤「(※『俺の話ですか?』と、繰り返し聞いてくるヒロムを無視しながら)……育てた過去の内藤哲也に感謝するよ」 ヒロム「俺の話だ。これ俺の話だ」 内藤「え? 俺の話でしょう」 ヒロム「(※こちらも内藤の発言を無視して)俺の話か~。うわ~なんか凄い褒めてもらった。俺もう凄いダメージが。いや俺だってもうなんか、最初ビックリしましたよ! 最初、みんな手錠されてるんだもん!」 内藤「俺もビックリしたよ」 ヒロム「フルボッコだったじゃないですか、これもう! ボロボロっすわ」 内藤「でも、諦めずに……」 ヒロム「いや、本当に、本当にそれ」 内藤「なんかアナタが練習生だった時、ダメでもダメでも諦めずにやってた時のこと、手錠に繋がれながらね、思い出してたよ。懐かしいなって思ってたよ」 ヒロム「そんなこと考える余裕があったんですね。俺はリング上で余裕なかったですけどね。どうにかして、どうにかして、そうしたら嘉藤とか見えたから、『行け』つって。そうしたらアイツら持ってこなくて、結局、BUSHIさんが助けてくれたんですけどね」 内藤「あれで解決したと思ったんだけどね」 ヒロム「俺も思いましたよ」 内藤「『ありませんでした』って何よ」 ヒロム「『ありませんでした』って戻って来るヤツいます? 3人とも。どこ探してたんですか、いったい。最終的に東郷が持ってたんですけどね。いやでも良かった、良かった。これで優勝決定戦に行ったわけですもんね」 内藤「うん」 ヒロム「なんか思いましたよ。内藤さんと俺のタッグ」 内藤「はい」 ヒロム「まぁタッグって、1+1=2とか3とか4、もしくは5」 内藤「そうだね」 ヒロム「もしくは25、もしくはテンコジみたいに10倍の200」 内藤「10倍で200なの?」 ヒロム「2の10倍の200まで行かないといけないわけですよ、本来は。でも、俺と内藤さんのタッグって、『1+1=1』な気がするんですよね。なんかそれは凄くいい意味での……」 内藤「いい意味でね」 ヒロム「1つになる。内藤さん、始まる前に言ったじゃないですか? 『俺たち、(※自分の胸を叩いて)ここは凄いもので繋がってる』と」 内藤「嫌だけど、繋がってるね」 ヒロム「言ってたじゃないですか」 内藤「繋がってるわ、間違いなく」 ヒロム「つまりここが繋がってるイコール、これは『1+1=1』なんすよ。って感じました、このリーグ戦中」 内藤「なるほど」 ヒロム「だからこそ、こうやって結果に繋がったんじゃないかな。でもまだ、優勝してないんでね。これで準優勝なんて言ったら、もう最下位も同じですよ」 内藤「そうだよ。だって、2位も10位も一緒だから。優勝しないと意味ないから」 ヒロム「人が憶えてるのは、優勝した人間だけですよ。結果に残るのは優勝した人間だけです」 内藤「そうだね。じゃあ、優勝しちゃう?」 ヒロム「1+1のタッグ」 内藤「いいじゃない」 ヒロム「優勝しましょうよ。(※自分の胸を叩いて)ここで繋がってるんすもん!(※と言ってから、むせてしまう)」 内藤「オイ、大丈夫かよ? (※ヒロムと一緒に引き上げながら)ちょっとトレーナー呼んでくるわ。トレーナーの先生! 高橋ヒロム、ヤバいよ」 ヒロム「ダメだーッ!」 内藤「ちょっとダメかもしれない。やっちゃったわ。やっちゃったかもしれない。これやってるわ」 矢野「チキショー! アァ、俺のせいだ! クソッ!(※と叫んで、先に控室へ)」 ボルチン「アァ、矢野さん、すみません」 矢野「(※引き上げながら)いや~!」 ボルチン「そんなもう、あんなビッグチャンスあるのに、本当にめちゃくちゃ悲しいけど。よく言われるけど、まだ若手だけど、何度かチャンス、試合のチャンスはあるけど、チャンスはないですよね。今やるしかないと思って。まあそんなチャンスあって、絶対勝ちたかったし、もう本当に人生、明日何があるかわからないし。昨日見て、エンパイアの強い選手2人怪我して、明日何が起こるかわからないから、チャンスがあったら今掴むしかないから。今日はそれができなくて、凄い悲しいですね。まあそこでもちろん諦めないで、また頑張ります。ありがとうございました」 ※EVIL、成田はノーコメント <写真提供:新日本プロレス>
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