C大阪に敗れ降格圏の磐田と勝点で並ばれた湘南。苦しいチームで鈴木章斗が終盤戦のキーマンとなるか
「自分のやれることを100パーセントで」
9月22日、湘南ベルマーレはJ1第31節でセレッソ大阪とホームで対戦し、1-2で敗れた。 【画像】ホーム平塚に集結!最後まで声援で後押しした湘南ベルマーレサポーター! 0-0で迎えた12分、貴重な先制点を挙げたのは鈴木章斗だった。阿部浩之の右からのFKに反応。頭に薄く当てて逆のサイドネットに流し込んだ。 今季6得点目となった鈴木章は、ゴールシーンを振り返る。 「僕は(キム・)ミンテや淳(鈴木淳之介)、(鈴木)雄斗くんたちの高さをどう生かせるかを意識したポジショニングをしていました。相手をブロックしてスペースを空けるイメージもありましたが、(阿部が)蹴る前に僕に来そうだなと思ったので、ブロックしながら走り込んだ。上手く当たって入ってくれて良かったです」 今季、2節の京都サンガF.C.戦(2-1)で1点、4節の浦和レッズ戦(4-4)で2点を挙げ、順調なスタートを切ったが、以降、ゴールから遠ざかっていた。 しかし、8月7日の25節・アビスパ福岡戦(1-1)で約5か月ぶりに得点すると、同31日の29・サガン鳥栖戦(2-1)でもゴール。C大阪戦でも数字を刻み、好調ぶりをアピールした。 鈴木章はラストスパートへ向けて意気込む。 「残り7試合もあると考えるか、7試合しかないと考えるか。難しいですけれど、上を見れば、勝点差はそんなに開いていない。大事な試合でなかなか勝てていないのが今の順位につながっていますが、自分のやれることを100パーセントでやる、ということだけを心掛けて、目の前の1試合を全力で戦います」 18位から20位がJ2に降格するなか、17位の湘南は18位の磐田と勝点で並ばれ(32)、得失点差で上回っている形だ。残留争いを勝ち抜くには、次節以降、勝利が必要になる。 残り7試合で、残留を手にするためには、終盤戦で再び輝きを放つ鈴木章が鍵を握るか。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)