ナダル、引退への感情封印 デビスカップでは「仕事に集中」
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【11月19日 AFP】男子テニスの元世界ランキング1位で、国別対抗戦のデビスカップで現役生活に幕を下ろすラファエル・ナダル(スペイン)は18日、大会が終わるまで引退への感情は封印し、目の前の準々決勝・オランダ戦に集中していると語った。 19日のオランダ戦を前にチームメートと会見に臨んだナダルは、「引退のためにここにいるわけではない。チームを助けるためにここにいる。自分にとってはプロ生活最後の1週間になるが、これは団体戦。最も重要なのは自分の仕事に集中すること。すなわちいいプレーをすることだ。ライバルは手ごわく、コンディションも難しい。だから感情は最後に取っておく」と述べた。 23年近くにわたる記録づくめのキャリアに幕を下ろすナダルは、2回戦敗退に終わった7月のパリ五輪を最後に公式戦のシングルス出場はない。この6週間はデビスカップに向けて準備に励んできたが、オランダ戦でシングルスとダブルスのどちらに出るかは最終的にダビド・フェレール監督の判断に委ねられているとも話した。 フェレール監督はオランダ戦の起用法はまだ決めていないと明かし、最終的な布陣は試合直前に発表するとしている。 ナダルはこれまでデビスカップのシングルスで通算29勝1敗、ダブルスで同8勝4敗を記録しているが、スペインの6度目の優勝に貢献した2019年大会以降は出場していなかった。 今回のスペインチームには他に、今年の全仏オープンとウィンブルドンの王者であるカルロス・アルカラスをはじめ、ロベルト・バウティスタ・アグト、ペドロ・マルティネス、マルセル・グラノリェルスが名を連ねている。 ナダルの最後の勇姿は、最大のライバルであるノバク・ジョコビッチ(セルビア)が現地で見守る意向を示している。引退したロジャー・フェデラー氏も来る予定かと質問されると、ナダルは「ロジャーとは話していない。ロジャーも忙しいと思う」と答えた。(c)AFPBB News