「当たり前のことが出来ない…」産後のママたちを襲う【マミーブレイン】とは?事例・対策を解説
マミーブレインとは?
マミーブレインは「お母さんの脳」という直訳のとおり、出産後のお母さんの脳の状態をいいます。具体的には記憶力や集中力の低下により起こるさまざまな状況をさします。出産後のお母さんの脳は女性ホルモンの影響から脳の萎縮が起こることが分かっており、マミーブレイン状態はその影響といわれていますが、直接的な原因はわかっていません。 【画像】自己嫌悪に…絶望も…これが“マミーブレイン”報告例です!(9枚) 記憶力や集中力の低下により、具体的には次のようなことが起きます。 ・物忘れがひどくなる 買い物へ行っても買い忘れがあったり、近所のママ友の名前が覚えられなかったりする。 ・スケジュール管理が難しくなる ちょっとした予定もスケジュール帳に書かないと覚えておけず、約束のすっぽかしやダブルブッキングが起きる。 ・マルチタスクができない 料理の合間に洗濯物を畳む、赤ちゃんのミルクを冷ます間に食器を洗う、といった複数作業の同時並行が難しく家事がなかなか進まない。 ・ボーっとする時間が増える 赤ちゃんが寝ている間に何かしようと思っても、ボーっとテレビを見たり窓から外を眺めたりして時間が過ぎている。 一般的に、加齢にともなって出てくるボケに近いような症状が、出産を機に一気に出てくるイメージです。
マミーブレインは治るの?期間はどのくらい?
マミーブレインは原因がはっきりしていないこともあり、治す方法は確立されていません。ただし有効な対処を行っていくとほとんどの方は出産前の状態まで回復します。マミーブレインから通常の状態に戻るまでの期間は人によって異なりますが、1年半から2年程度で回復する方が多いようです。産後どのくらい身体を休めることができたかや、精神的にどのくらい余裕を持って過ごせているか、またホルモンバランスも影響するといわれています。 マミーブレインは医学用語ではなく、病気でもありません。しかし「病気でないなら対策しなくてもいいか」と判断することはよくありません。今まであたりまえにできていたことが出来なくなったりミスが増えたりと生活に与える影響は大きく、ただでさえ不安定になりがちなお母さんがよりネガティブな気持ちになってしまう可能性があります。マミーブレイン状態を放置しておくと産後うつに発展する危険もあります。出産前からマミーブレインについて理解し先回りの対策をおこなうことで、回復を早めたり産後うつを予防したりといった効果が見込めるでしょう。