ゴールドマン、株式投資家は市場のボラティリティー急上昇に身構え
(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストらは、株式投資家が市場のボラティリティー急上昇に身構えていると指摘。エヌビディアの決算発表といったイベントは値動きを増幅させる可能性があるとの見方を示した。
アンドレア・フェラリオ氏率いるゴールドマンのチームは20日付のリポートで、経済成長と金融政策を巡る楽観にけん引される形で、リスク選好度に関する同行の指標は先週2021年以来の高水準を付けたと指摘。ただその後に勢いは鈍っていると記した。
ストラテジストらは、CBOEボラティリティー指数(VIX)のオプションのデータに言及。VIXが歴史的に見て極めて低い水準にある中、同データは突然の相場急落に対するヘッジの需要が高まっていることを示唆しているという。
フェラリオ氏は「これは、市場がここから持続的に下落するリスクは低下したとみているものの、一時的なボラティリティー急上昇を懸念していることを示唆している」と指摘。「市場の集中度が高いことから、特異なイベントも重要な意味を持ち得る」とし、22日に発表されるエヌビディアの決算を一例に挙げた。
原題:Goldman Says Equity Investors Bracing for Return of Volatility(抜粋)
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Sagarika Jaisinghani