鹿島が新体制で再出発。中後新監督とヴェルディ時代に共闘した安西幸輝の決意「勝たせてあげたい」
「新監督の色が出てくるのはまだこれから」
鹿島アントラーズが10月9日、新体制初の練習を実施した。 鹿島は6日にランコ・ポポヴィッチ監督とミラン・ミリッチコーチとの契約を解除し、9日に中後雅喜コーチの新監督就任を発表。同時に、本山雅志アカデミースカウトやクラブOBの羽田憲司氏がコーチに加わり、退任した吉岡宗重フットボールダイレクターの後任は、中田浩二プログループマネージャーが務める新たな体制となっていた。 【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! オフ明けの荒天でランニングがメインの調整となったなか、負傷で別メニューだった田川亨介も全体練習に復帰。鈴木優磨、植田直通、関川郁万、知念慶ら主力と共に汗を流した。 シーズンも残り少なくなったタイミングでの指揮官交代。安西幸輝は「選手が悪かったというのは感じています」と胸の内を明かす。 新指揮官とは東京ヴェルディ時代に同じピッチで戦ったことがある。「18歳の時、自分がプロ1年目の時から4年間一緒にプレーした」。それだけに思うところもある。「そんな人がこんなに早いタイミングで監督になる、(岩政)大樹さんの時も同じ感覚だったんですけど、勝たせてあげたいなって思います」と決意を口にする。 鹿島OBでもある中後監督のもとでは「フォーメーションだったり、オーソドックスな形で昔の姿を取り戻すという意味もある」という。さらに「アップデートし、新監督の色が出てくるのはまだこれから」とし、「次に向かってやるしかないなっていう感じです」と前を向く。 現在リーグでは4位。“中後アントラーズ”はどんな戦いを見せるか。 取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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