脱・ブラック校則!ビジネス視点の“校則改革”、保護者や企業も期待「画期的で素晴らしい」
愛知県の高校が、生徒主体の“校則改革”に動き出しました。 “ブラック校則”をはじめ、校則の見直しに対する社会的な関心が高まる現代。愛知県立愛知商業高等学校では、“ビジネスの視点”を取り入れた学びの一環として、全国初となる「オフィスメイクでの学校生活」が、2024年5月10日よりスタートしました。 同校では毎週金曜日に、“オフィスの場にあったカジュアルな服装”を生徒自らが考えて実践する「愛商オフィスカジュアルデー」を実施。オフィスメイクもその取り組みの一環として、原則毎週金曜日に行われています。 全校生徒対象に行っている「学校生活向上アンケート」にて、「ビジネスで役立つオフィスカジュアルにチャレンジできるなら、メイクも許可してほしい」との意見が多く寄せられていたという同校。そんななか、生徒会が提案したのが、“オフィスメイクでの学校生活”でした。
同校によると、生徒会と校長によるミーティングの場で、生徒会が「オフィスカジュアルにチャレンジする生徒をもっと増やしたいので、オフィスカジュアルの生徒がオフィスメイクできるようにしたい。また、オフィスカジュアルと同様、細かな規定は設けず、自分たちでオフィスに合うメイクは何かを探していきたい」と提案。その後、職員会議やPTA役員会、同窓会などに生徒会の思いを伝えたところ、“応援したい”と同意を得ることができ、実施に至ったそう。 “生徒主体”の取り組みという点から、「オフィスメイク」にはアイシャドー禁止などの詳細なルールは設けられていません。本取り組みでは、オフィスで認められているメイクについて授業・外部講師から学び、生徒自らが最適なメイクの在り方を考え実践していきます。 すべての教育活動なかに、“ビジネスの視点”を取り入れている『愛知商業高等学校』。本取り組みについて、『愛知商業高等学校』川口校長は、「現実のビジネス社会では、唯一の絶対解は存在せず、失敗を重ねながらそれぞれの最適解を探し出す必要がある。そうした意味で、オフィスメイクの取り組みでも、細かな規定は設けず、生徒が自ら考え実践できる環境を大切にしていきたい。何でもいいわけではなく、規則を緩くしたわけではない。あくまで商業高校として、ビジネスを学校生活の中で学ぶ視点を大切にしていきたい」と語ります。