7月7日のスーパーフライ級統一戦、井岡一翔の勝利を米メディアが予想「12ラウンドの末、判定勝ちを収めるだろう」
ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)と、IBF同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)による王座統一戦が7月7日、東京・両国国技館で行われる。これが26試合目の世界タイトルマッチとなる井岡と、いまだ無敗を守るマルチネスによる大一番は、試合当日が近づくにつれ注目度が高まり続けている。 昨年大晦日のホスベル・ペレス(ベネズエラ)との防衛戦以来の試合に臨む井岡が、日本のリングに迎え撃つ形となる今回の一戦。IBF王者のマルチネスは16戦16勝(9KO)の戦績を誇り、アマチュア時代にはリオ・オリンピック出場の経歴も持つ。今年3月に35歳を迎えた井岡にとって、2本のベルトが懸かる今回の一戦は、ホームで行われるとはいえ大きなプレッシャーを抱える中での、決して簡単ではない戦いであることは間違いない。 しかし、海外メディアではやはり日本人王者優位とみる分析も伝えられている。米誌『The Ring』では、現地時間7月2日、公式サイト上で井岡対マルチネス戦の特集記事を配信。同メディアでは、今回の一戦を前にした井岡について、「26度目の世界タイトル戦に臨む35歳の彼は、15年前にプロに転向して以来、相変わらず意欲的だ」と称えており、「イオカの技術とマルチネスの執拗な攻撃という、興味深いスタイルの対戦になりそうだ。しかし、ホームアドバンテージがあり、イオカが有利だと思う」と綴っている。 その上で、マルチネスが1年振りの試合であることなども理由に挙げ、井岡のスキルが上回ると見通す同メディアは、「激しい試合となるものの12ラウンドの末、イオカが判定勝ちを収めるだろう」と予想する。 また、井岡本人のコメントも掲載。「IBFチャンピオンと戦うのは大きなチャレンジ」「ここまで来たが、今の自分の位置に満足していない。どこまで行けるのか、それを証明したい」と語っており、今回のタイトルマッチへ向けた意気込みを紹介している。 先月末には、井岡が長年に渡り対戦を熱望していたファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とジェシー・ロドリゲス(米国)がWBC王座を賭け対戦。ロドリゲスが勝利し新王者となり、井岡戦への関心を示すなど、スーパーフライ級戦線が新展開を迎えている。井岡のコメントの通り、新たな境地に辿り着けるか否かは、7月7日のビッグマッチの結果により明らかとなるはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]