花房観音「動悸、むくみ、高血圧、体の不調は更年期の症状だと思っていたら…ある日突然、心不全で倒れました」
◆再発しないためにやれることはやろう 入院中の検査で、高血圧と初期の2型糖尿病であることがわかり、その2つが心不全を引き起こした原因だろうと医師から告げられました。特に血圧が大問題。ICUに運ばれたときは、上が200近くあったと聞きました。 母も血圧が高くて遺伝的要素が強いとはいえ、さすがに200は信じられない数値です……。心不全は一度経験すると何度も繰り返すとか。あんなにしんどい思いをするのは、もう二度とごめんです。 じゃあ、どうすれば再発を防げるのかと尋ねたところ、循環器内科の先生も、糖尿病専門の内科の先生も「とにかく運動してください」と。 有酸素運動をすると血流がよくなって血圧が下がり、さらに、血糖値や脂質代謝が改善されて糖尿病の進行も抑えられるとか。聞いたからにはやるしかないと、退院後1ヵ月経って渋々ながらジムに通うことにしました。 本音を言えば、運動するのは面倒くさい。それまでもジムに入会したことはあるのですが、ほんの数回通っただけで、その後は会費だけをひたすら払い続けていた……なんて経験もあるくらいです(笑)。 とはいえ、そんなことを言っている場合じゃない。今回はたまたま運よく助かったけれど、今度倒れたら死ぬかもしれないという恐怖のほうが強かったので、やれることはやろうと腹をくくることにしました。
まずは週に3回、1時間ほどウォーキングマシンの上を汗ばむくらいの速度で歩き、余裕のあるときは筋トレやストレッチを加えることに。 3ヵ月くらい経った頃から血圧が下がり、今では上が110台をキープ。真夏は下がり過ぎて上が100を切ることもあるほどで(笑)、下は70から80くらいでずっと安定しています。 ジムに通うようになってから、運動に時間を取られて読書量はかなり減ってしまいました。でも、その分よく眠れるようになり、不眠症だったのがウソのようです。エレベーターを使わずに駅の階段もスイスイ上れるようになり、腰痛と坐骨神経痛も治って体がすごくラクになりました。 また、高血圧の大敵といわれるストレスを解消するにも有酸素運動はいいらしく、鬱々と気分が沈むことも滅多になくなった。悔しいけれど(笑)、運動は本当にいいことずくめ。だからみんな運動をしているんですね……。今は週に4回、ジムに通う生活です。 食生活も見直しました。倒れる前も決して暴飲暴食をしていたわけではありませんが、減塩食や糖尿病食のレシピをインターネットで調べて、毎日、規則正しく同じ時間に食事をするようにしたら、退院半年後には糖尿病の薬を飲まなくてもよくなりました。 おまけに、体重も10kg減! 入院中は「もう一生ラーメンは食べられないのか」と絶望していたけれど(笑)、外食して好きなものを食べられるようになったのが嬉しいですね。 再発を防止するために正しい知識を身につけねばと、この機会に生活習慣病予防アドバイザーと健康食アドバイザーの資格も取りました。50代になり、記憶力が衰えてきているので勉強は大変でしたが、「また倒れたら、今度こそ人生が終わる!」という不安を払拭するために、なんとか頑張った次第です。
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