34歳、ゲレンデを買う──たった1万円ちょっとのカスタマイズがイイ感じだった!!!(Vol.9)
29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ(Gクラス)”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに? 【写真を見る】カスタマイズしたわがゲレンデ
ヘッドライトガードの謎
わがG350ブルーテックには、ヘッドライトまわりにステーが残っている。以前のオーナーがヘッドライトガードを装着していたからだ。 ヘッドライトガードは、文字通り、ヘッドライトを保護するもので、走行中の飛び石や枝などから守る。 中古車情報サイトでG350ブルーテックを検索すると、ヘッドライトガードを装着する車両は全販売台数の20%ほど。 以前はこのヘッドライトガード、標準だったという。が、ウェブ上にいくつかある過去のG350ブルーテックの試乗記を読んだものの、そこに載る広報車の写真には、ステーこそあるがヘッドライトガードはナシ……。 主治医であるエスアンドカンパニーの鹿田能規代表によると、ヘッドライトカバー装着の中古Gクラスの場合、次のオーナーが取り外してしまうケースも多いそうだ。 たしかに、現行モデル(W463A型)はヘッドライトカバーがないし、そのほうがスッキリとした印象を受ける。 ただ、都心部を走る多くのGクラス(W463型)がヘッドライトカバーレスなのはちょっとツマラナイと個人的に思った。それに、ステーが剥き出しになったままというのも気になる。いっそのことステーを外そうかと思ったものの、外すと跡(穴)が残ってしまう。 ならば、ヘッドライトカバーを装着しようではないか! 前出の鹿田代表に相談すると、「Yahoo!オークションやメルカリに、Gクラスのパーツは色々出品されているからそれで十分」とのこと。 早速、Yahoo!オークションで調べると、ヘッドライトカバーもいくつか出品されていた。¥12,000の左右セットを勢いで落札。 手元に届き、早速、装着しようにもステーのプラスチックが硬化しており、うまくはまらない。無理に押し込めばステーがポキっと折れそうだ。 というわけで、自ら取り付けるのは断念。エスアンドカンパニーで、装着を依頼した。ヘッドライトまわりの外装パーツを取り外し、かつステーも外すことで簡単に取り付けられた。 ヘッドライトカバーの有無で、エクステリアの印象は変わった。ちょっとだけワイルドになったように思う。街を走る他のGクラスとちょっと違うのがイイ感じ。遠目からでも自身の愛車だとわかる。 思うに、多くのユーザーは、ヘッドライトカバーがあることすら知らないのでは? だから、ステーがそのままのGクラスが数多く走っているのかもしれない。 1万円ちょっとでできるこのカスタマイズ、なかなかオススメです。
写真・安井宏充(Weekend.) 文と編集・稲垣邦康(GQ)