図書館で1日14時間勉強、成績100人抜き 東大院卒・マッスル女流雀士の目標達成に向けた心得
ムキムキの腕とじっくり役を育てる対局スタイル。「バルクアップリーチ」の異名を持つ女流プロ雀士・水谷葵さんは、メーカーで総合職として働くバリキャリOLの一面も持っています。 【動画】必殺の「バルクアップリーチ」で突き進む 東大院卒プロ雀士・水谷さんの筋肉女子トーク 麻雀の頭脳戦や仕事でも活かされるのは、東京大学の大学院を卒業したその頭脳。今回はそんな才女・水谷さんに、勉強との向き合い方について聞きました。
「私は勉強を点取りゲームだと思って、ゲーム感覚でやっていました。ちゃんと勉強したぶん点数に現れて結果が出るのが楽しかったですね。ただ、中学時代は成績が悪かったんです」 かつては勉強をしなくても誰にも迷惑はかからないと思い、あまり力を入れていなかったのだと言います。しかしある日、仲のいい友だち3人とチーム戦で成績を競おうという案(罰ゲーム付き)が持ち上がり、ペアに迷惑はかけられないと勉強に取り組みました。 「やばいと思って勉強し始めたら、一気に成績が上がって、100人くらいひゅっとテストの順位を抜いてしまったんです。それで、『もしかしたら自分は勉強に向いているのかも』と思いました」
出題者の意図を読み取ったり、効率よく要点を押さえたりすることに長けていた水谷さん。この頃から勉強の楽しさに目覚め始めます。しかし、何より彼女の学力をつくったのは、目標達成に向けて走る力だったのかもしれません。 「これって決めたらもうそこに全集中しちゃうんですよ。たとえば、1日14時間図書館にこもって勉強して、起きて寝るだけの生活みたいなのも何か月間も続けられます。目標に向けてひたすら進む力みたいなのが多分人一倍あって、今の私があるんだと思います。物事に自分で楽しみを見出して、勝手に突っ走る性格はありますね」 ちなみに中学時代に成績が急上昇してからは、落ちることなく上がる一方だったとのこと。何事にも楽しみを見出し、強い精神力で目標に向けて突き進む。麻雀と仕事をトップレべルで両立させる、水谷さんの頭脳とバイタリティの源泉が明らかになりました。
文/森本雄大 写真提供/水谷葵