【高校サッカー】東海大相模3点目MF辻将輝は本格サッカー歴6年 きっかけの選手権で躍動
<全国高校サッカー選手権:東北学院0-3東海大相模>◇2日◇3回戦◇U等々力 初出場の東海大相模(神奈川)が東北学院(宮城)を3-0で破り、8強に進出した。 サッカー歴6年のMF辻将輝(3年)がチームの勝利に貢献した。2-0の後半31分、右サイドからの折り返しを胸トラップから右ボレーで仕留めた。「右サイドの西田(蓮)くんがいいクロスを上げてくれたので、自分ところに来るボールが来ると信じてシュートを決められたので良かったかなと思います」と仲間に感謝した。 本格的にサッカーを始めたのは中学1年だった。「小学校の時はサッカーの地元のサッカーチームに入ってたんですけど、練習とかはほとんど行ってませんでした」。小学2年の時に友だちに誘われてチーム所属はしていたが、熱意がなく、練習には足が向かなかった。試合なども「どうしても出てほしいと頼まれてる時は出た感じ」と助っ人要員だった。 サッカーへのめり込むきっかけは、選手権だった。テレビの中で躍動する高校生たちを見て、「こういう舞台に自分も立ってプレーしたい」と中学生からサッカーを本格的に始めた。最初は周囲とのレベル差に苦労したが、努力で埋めた。「サッカーのいろはだったり、技術だったりは全くなかったんですけど、選手権の舞台でピッチに立つために必死で、足元だったり、自分の武器であるドリブルだったり、1対1というのを中学3年間で必死に磨いてきました」。 チームは初出場で掲げていたベスト8入りを成し遂げた。野球部や柔道部といった全国区の部活動に負けない快進撃を続けている。「新しい歴史を自分たちで切り開けたのは1つ良かったところなんですけど、『日本一長い冬を過ごせるように』ということで、ここで満足することなく、一戦必勝で地に足付けて、次の試合に向けていい挑戦ができれば」と気を引き締めた。【佐藤成】