【米G1・BCクラシック】フォーエバーヤング態勢万全!坂井好感触「馬もハッピー」
米ブリーダーズC(11月1、2日)出走馬が29日、カリフォルニア州サンディエゴ近郊のデルマー競馬場で追い切った。BCクラシックのフォーエバーヤング(牡3=矢作)はダートコース併せ馬で負荷をかけ、1馬身先着。このひと追いで態勢は整った。JRAはターフ、フィリー&メアターフ、マイルを合わせた4競走の馬券を発売する。 軽く仕掛ける程度でグンと加速した。フォーエバーヤングは坂井を背にデルマーのダートコースで最終追い。森秀厩舎のエコロアゼル(BCジュベナイル出走)を4馬身追いかけ、5Fからスタートした。道中は馬場の感触を確かめながら気持ち良さそうにラップを刻み、コーナリングもスムーズ。持ったままの手応えで差を詰めて直線へ。坂井が手を動かすと即座に反応し、内ラチ沿いをシャープに伸びて5F64秒0。1馬身先着で駆け抜けた。 主催者のインタビューで坂井は「リードホースを前に置いて直線しっかり反応するよう追い切りました。イメージ通り。馬も凄くハッピーでした」と好感触を伝えた。春のケンタッキーダービーは直線、壮絶な追い比べの末、鼻+鼻差の3着。秋こそは――。その思いを胸に再度、海を渡って米国にやって来た。「ケンタッキーダービーが非常に激しいレースで疲れもあったので、その後はゆっくり休んでもらって前走(ジャパンダートクラシック1着)が休み明けでいい内容。使って良くなっています」と上積みを強調する。 前日に公開枠順抽選会が開かれ、最内1番枠に入った。「外枠の方がレースがしやすいと思っていたので残念な枠ですけど、この馬の力を信じて、勝てるように考えて乗りたい」と力を込めた。矢作厩舎の先輩で3年前にこの地で偉業を成し遂げたラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌに続くBC制覇へ。人馬一体の走りでダートの本場・米国の頂点にアタックする。