トヨタが最後の「スープラ」を発表! 世界300台限定の特別仕様車「A90 ファイナルエディション」が登場。【新車ニュース】
争奪戦必至! 最後のスープラは300台限定
もう1台の「A90 ファイナルエディション」では、パワートレインである3.0リッター直列6気筒ターボエンジンの吸気経路を見直し、低背圧触媒を採用することで圧力損失を低減。それに合わせてエンジン制御を最適化することで、出力を285kW(387PS)から320kW(435PS)へ、トルクを500Nmから570Nmへ向上させ、加速性能とレスポンスがアップした。 これに伴い、エンジンオイルパンにバッフルプレートを、ラジエーター冷却ファンを強化するとともにサブラジエーターを追加。また、アクティブディファレンシャルの制御を最適化し、アクラポヴィッチ製チタンマフラー、フロントにbrembo製19インチブレーキと高μブレーキパッド、前後にフローティング構造のドリルドディスクが採用された。 ボディ・サスペンションでは、GR Supra GT4が採用している伸び側16段、縮み側12段の減衰力調整を備えたKW製サスペンションと、フロントコントロールアームにピロボールジョイントを採用。リアサブフレームをGR Supra GT4と同じアルミリジッドマウント化し、フロント床下ブレースの追加、室内に強化ラゲージクロスバーを採用、EPS制御の最適化、前後のキャンバー角の見直しなどが行われている。 エクステリアでは、カーボンフロントスポイラー、カーボンフロントカナード、フロントセンターフラップ、カーボンボンネットダクトを追加。また、GR Supra GT4を彷彿させるスワンネック構造のカーボンリアウイングを装備している。 タイヤは、TGRのロゴを刻印したフロント19インチ、リア20インチの軽量ホイールに10mm拡幅したハイグリップタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2」を装着。 インテリアでは、シートパッドにアルカンターラ素材を使用したレカロ製カーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。運転席シートを赤色としたほか、ステアリングホイール、ドアトリム、センターコンソールニーパッド、センターアームレスト、シフトノブ・ブーツ、インストルメントパネル中央部の表皮にはアルカンターラを使用。 赤色シートベルトや、専用カーボンスカッフプレートなどが特別感を高めている。 A90 ファイナルエディションは日本と欧州で導入予定で、発売時期は日本は検討中、欧州は2025年春となっている。3.0リッターモデル、ファイナルエディションともに、争奪戦は必至だろう。 SPECIFICATIONS トヨタGR スープラ A90 ファイナルエディション|TOYOTA GAZOO Racing Supra A90 Final Edition ボディサイズ:全長4380×全幅1865×全高1275mm ホイールベース:2470mm 車両重量:1528kg 駆動方式:FR エンジン:3.0リッター直列6気筒 最高出力:320kW(435PS)/6000rpm 最大トルク:500Nm(58.1kgf-m)/4500rpm トランスミッション:6段MT 価格:未定
文= 原アキラ 画像= トヨタ