“赤土の王者”ナダル 全仏1回戦敗退も万雷の拍手 ジョコビッチ、アルカラスらが勇姿を見届ける
◇全仏オープンテニス(27日、フランス・パリ) 男子シングルス1回戦でスペインのラファエル・ナダル選手がドイツのアレキサンダー・ズベレフ選手に0-3(3-6、6-7、3-6)で敗れました。 【画像】全仏オープンテニスで初戦を突破した錦織圭選手 全仏オープンに初めて出場した2005年に初優勝。以降、18度の出場で最多14回優勝を達成し、112勝3敗(試合前の棄権除く)と圧倒的強さをみせ、“赤土の王者”と評されました。 昨季は全仏オープンを欠場。今季限りで現役から退く意向を表明したと複数のメディアが報じていました。 世界ランクは275位まで下がり、1回戦は第4シードで世界ランク4位のズベレフ選手。2022年にこの大会を制した際に、準決勝で対戦しました。 6月で38歳となるナダル選手がポイントを決めれば、ローランギャロスに集まる観客から大歓声。その中には同時代にしのぎを削った37歳のノバク・ジョコビッチ選手(セルビア、世界ランク1位)や新時代を築こうとする21歳カルロス・アルカラス選手(スペイン、世界ランク3位)の姿もありました。 第2セットはタイブレークまでもつれる接戦となりましたが、ストレート負け。直後はネットを乗り越えるように勝者のズベレフ選手と抱擁し、万雷の拍手の中でコートを去りました。 試合後にはこれが全仏オープンの最後の試合になる可能性が高いことを認めながらも、「今後どうなるかは分かりません」としました。 ▽1回戦結果 ズベレフ3-0ナダル 6-3、7-6(7-5)、6-3