吉柳咲良が『更級日記』の菅原孝標の娘に 『光る君へ』新キャストに倉沢杏菜、上村海成ら
吉高由里子主演NHK大河ドラマ『光る君へ』に、倉沢杏菜、上村海成、阿佐辰美、神尾佑、吉柳咲良が出演することが発表された。 【写真】『光る君へ』最新の人物相関図 本作は、平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した、紫式部/まひろを主人公としたドラマ。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する。紫式部役で吉高が主演を務め、藤原道長を柄本佑が演じる。脚本は、『セカンドバージン』(NHK総合)、『恋する母たち』(TBS系)などの大石静が手がけている。 倉沢が演じるのは、藤原道長(柄本佑)と嫡妻・倫子(黒木華)の次女・藤原妍子。東宮・居貞親王(のちの三条天皇/木村達成)の妃となるが、東宮がはるかに年長であることに不満を抱く。キラキラした贅沢な衣装や道具が好き。 上村が演じるのは、道長と源明子(瀧内公美)の長男・藤原頼宗。倫子と競う母・明子の期待を背負って育つ。道長と倫子の長男の頼通に比べて出世は遅れたが、のちには兄弟と共に異母姉の彰子(見上愛)を支える。 阿佐が演じるのは、三条天皇の皇子・敦明親王。狩りが好きで、活発な性格。のちには東宮となるはずであるが、外戚が弱く後見がいない。我が孫を東宮にと望む道長の圧力にさらされることになる。 神尾が演じるのは、藤原隆家(竜星涼)と親交のある武者・平為賢。隆家が大宰府に赴く際に従い、刀伊の入寇の際に軍功を立てる。為賢のもとで、双寿丸(伊藤健太郎)は武術の研鑽に打ち込んでいる。 吉柳が演じるのは、のちに『更級日記』を記すことになる菅原孝標の娘/ちぐさ。伯母は藤原道綱の母(財前直見)。父の赴任先にいた子どものころより『源氏物語』に憧れる。京に戻ったのちにようやく全巻を手に入れて感動し、暗唱するまでに読みこんでいる。 コメント ●倉沢杏菜(藤原妍子役) 私が演じさせていただく藤原妍子は、派手好きで自由奔放な人物です。強く楽しく生きていそうですが、実はすごく孤独感や満たされない気持ちを抱えながら生きている方だと思いました。父である藤原道長が藤原家を繁栄させていった、いわゆる藤原家全盛期の最中で、その裏の苦悩を体現したような人物だと思います。孤独を感じたりそれを何かで埋めようとしたりする人間味あふれる姿が、人の心はいつの時代も変わらないのだなと気づかせてくれます。 ●上村海成(藤原頼宗役) 私事ですが、平安貴族の役を演じてみたい! あの装束を着てみたい!という夢がついにかないました。 演じさせていただく藤原頼宗という人物は、この作品では母・明子の熱心すぎる教育の反動なのか、逆に出世欲に突き動かされるタイプではなく大人しく穏やかな性格に育った人という印象です。 夢の平安貴族、思い切り楽しんで演じたいと思います! ●阿佐辰美(敦明親王役) 大河ドラマへの出演というのは、役者を志したときからの大きな夢だったので『光る君へ』に出演させていただけることが決まったときは、言葉にできないほどうれしい気持ちでいっぱいになりました。 史実では、暴れん坊という印象が強い敦明親王ですが、今回の脚本ではまっすぐで意外と打たれ弱いところなど、すごく人間味を感じる魅力的な人物だなと感じています。 三条天皇、そして母の娍子と共に、光だけではなかった不遇の生涯をどう歩んでいくのか、一つ一つ大切に精いっぱい演じさせていただきます。 ●神尾佑(平為賢役) 平為賢は平安時代、貴族の世から武士の世に移り変わる時代に生きた武将。時代の移り変わりの象徴の1人として登場します。おそらくこのころには武士道精神というものはまだ確立してなかったが、忠誠、信義、献身にあふれ、純粋に藤原隆家の人柄にひかれ心酔している、心から尊敬できる人物に仕えることは武士としてこの上ない幸せだったのだろうと思います。劇中では為賢ならではの忠と武を存分に表現したいと思います。 ●吉柳咲良(ちぐさ/菅原孝標の娘役) まず、18歳のときに共演させていただいた吉高由里子さん、脚本の大石 静さんと、またこうしてご一緒できる機会をいただけたことがすごくうれしかったです。ちぐさは『源氏物語』という誰もが知る物語の大ファンであり、彼女もまた文才に優れた少女であること。熱い思いを語るちぐさの、愛と煌めきを思う存分に演じたいと思います。
リアルサウンド編集部