FFG中間決算 過去最高記録 五島社長「収益の柱が見えてきた半年」
福岡銀行などを傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は11日、今年度の中間決算を発表しました。本業の儲けを示すコア業務純益は4期連続の増益となり過去最高を更新しています。 FFGによりますと、今年度の中間期の売上高にあたる経常収益は、連結で、前の年度を15.6%上回る2248億8700万円でした。 本業のもうけを示すコア業務純益(一般企業の営業利益に相当)は、連結で前の年度を75億円上回る587億円となり、過去最高となりました。資金運用に伴う利益(資金利益)や、投資信託の販売手数料などの役務取引等利益などが増えたことが理由としています。 また純利益については、有価証券の運用の見直しで35億円の減益はあったものの、大口の融資回収などで信用コストが前年比より85億円少ない3億円で留まったことやコア業務純益の増益などから前年度より89億円高い392億円となりました。 さらに、福岡銀行などグループ4行における収益力を示す指標の1つ「預貸金粗利ざや」は、日本銀行による利上げ政策などの影響で17年ぶりに上昇に転じ前年度から0.03ポイント高い、1.02%となりました。 決算を発表した五島久社長(福岡銀行頭取)は「収益を上げる素地がしっかり出来上がってきて、将来にむけた収益の柱が見えてきた半年だった」と評価した上で「お客様の事業をどのように成長させていくのか課題を見つけて解決することに注力していく」と話しました。 通期の業績予想については、コア業務純益の増益などをうけて連結純利益は35億円の上方修正し720億円を見込んでいます。
九州朝日放送