２年連続４度目の優勝を決め、小泉主将のユニホームを手に喜ぶ平成国際大ナイン（同校提供）

◆第１０回全日本大学女子硬式野球選手権大会高知大会最終日　▽決勝　平成国際大１―０日大（２０日、安芸市営球場） 　女子硬式野球の大学日本一を決める「春大会」決勝が行われ、平成国際大（埼玉）が日大国際関係学部（静岡）を下して２年連続４度目の優勝を決めた。 　平成国際大左腕・篠原花奈（４年）と日大・相田千陽（４年）のエース同士の投げ合いとなった決勝は、両軍とも走者を出すものの得点を挙げられないまま６回に。平成国際大が２死二塁で一塁へのゴロに倒れた際、日大の一塁手と投手の連係が崩れて送球エラー。その間に入った先制点を篠原が守り切った。最終回には２死満塁のピンチを迎えたが、最後は中飛に抑えて「ヒットは日大の方が多かったですが、粘りのピッチングができました。２連覇出来て良かった」と篠原は喜んだ。 　ともに関東地区のリーグ戦・ヴィーナスリーグに参戦しているが、今季の成績は日大の８勝２敗に対して平成国際大は１勝６敗と大きな差がある（直接対決はまだなし）。濱本光治監督は、リーグ戦では下級生ら多くの選手に経験を積ませたく目標は全国大会と明かした上で、今大会は篠原ら３人の４年生が活躍したと指摘。「昨年までは（日本代表右腕で同じ４年の）久保夏葵頼みだったところがあったが、篠原が左右Ｗエースといえるほどに成長した」と評価すると、篠原も「（Ｗエースは）自分らの強み。お互いが崩れたら頼れる存在」と結束を強調する。 　前日の雨で決勝が延び、もう１人の４年・主将の小泉歩未は教育実習のため帰京して出場できなかったが、ナインは小泉のユニホームを掲げて応援。篠原は「いない人の分も頑張れました。次は秋大会（和歌山で行われる大学選手権）も優勝したい」と前を見据えた。