P&Gとユニリーバに大きな影響、米新政権がメキシコ関税導入なら
Richa Naidu [ロンドン 7日 ロイター] - トランプ次期米大統領が予告通りメキシコからの輸入品に関税を課した場合、消費財企業の中では米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)と英食品・家庭用品大手ユニリーバが特に大きな影響を受けそうだ。ロイターが独自に入手したデータで明らかになった。 トランプ氏は大統領選の数日前、メキシコと中国が医療用麻薬フェンタニルの米国への流入を阻止しなければ、両国からの輸入品に25%の関税を課すと警告していた。 両社やペプシコなど大手消費財企業は、米国向け製品のサプライチェーン拠点を構築するためメキシコに投資しており、その額は合計数億ドルに上る。トランプ氏が保護主義的な政策を採った場合にどのサプライチェーンがどの程度影響を受けるかについては、これまで報じられてこなかった。 ロイターが輸入データ企業インポートイエティから独占入手した船荷証券データによると、P&Gは第3・四半期の米国への輸入のうち約10%がメキシコからで、ユニリーバはこの割合が約2%だった。 船荷証券データは海上輸送による輸入を反映しており、空輸と陸上輸送は含まれていない。 P&Gとユニリーバはコメントを控えた。