休日のささやかな楽しみも時代の流れ……
ただ現状、懐が温まった実感はあるのかどうか……、最近の値上げは本当に堪えます。前述のパフェのみならず感じるのが日常の昼食の出費。ワンコインのランチが最近は少なくなってきました。コンビニで控えめに買っても500円を超えてしまいます。寒い日にはありがたいラーメンも店内では1000円超えが多くなってきました。本来は健全な現象かもしれませんし、「いいモノには値が付く」(日本商工会議所・小林健会頭)ということは理解するものの、それでも高いなと感じてしまうのは、もともとが貧乏性なのか、あるいは「節約が美徳」の時代に生きてきたからでしょうか。こう書くと「お前もデフレマインドから抜け出せていない」と言われそうですが……。
巷間伝えられていることと実際の国民の感覚にずれがあるのかどうか。そんな世相の中、「手取りを増やす」と主張した政党が有権者の支持を得て、昨年の衆議院選挙で躍進を遂げたのもある意味自然なことだったかもしれません。 その手取りは今後、どのように変化していくのか。年が明けてまもなく春闘=春季労使交渉が始まります。そして、今年夏には参議院選挙が行われます。衆議院で少数与党になった政治状況から、どのような展開を見せるのか注目です。どんな結果であれ、あまねく人々の生活が豊かになり、私自身もより気持ちよくささやかな楽しみが味わえることを期待しています。ただ、パフェのように“甘く”はないかも……。
本年も当コラム「報道部畑中デスクの独り言」をよろしくお願いいたします。 (了)