日産、2019年3月期決算を発表(全文1)1日も早く事業を立て直す
2018年度の配当
次に、2018年度の配当でございますけども、当社の取締役会は期末配当と合わせて28.5円を提案いたします。昨年11月にお支払いした中間配当28.5円と合わせて、通期では当初の予定どおり57円をお支払いする予定であります。この秋からの2019年度に関しましては、やはり厳しい外部環境、足元のビジネスの状況、今ご紹介しましたとおりでございます。それから競争力の回復に向けての必要な投資、手元の資金状況等を勘案して、投資家の皆さまには大変申し訳ないと思っておりますけれども、1株当たりの配当を調整して40円とさせていただきたいというふうに思っております。 1日も早く事業を立て直して、業績の回復に従い、適性かつ魅力的な株主さまへの還元をできるようにこれからも努力していきますし、これからご説明しますNEW NISSAN TRANSFORMATIONの取り組みを着実に実行していきたいと思っております。よろしくお願いします。
NEW NISSAN TRANSFORMATIONについて
以上が18年度の実績とそれから19年度の見込みでございます。大変業績厳しい状況でございますけれども、ここを変えていこうということで、今、NEW NISSAN TRANSFORMATION、今日は3テーマご紹介したいと思います。1つはガバナンスの改革でございます。2つ目が組織の変更。それから3つ目が今まさしく申し上げましたこの状況からの挽回についてですね。ご説明したいと思っております。 ガバナンスの件ですね。これはすでにご承知のとおり、昨年12月に外部の独立した専門家を中心とする委員会、ガバナンス改善特別委員会を設置して、提言をいただいたということで鋭意進めているわけでございます。今まで取締役会レベルではすでに6月の総会以降、指名委員会等設置会社への移行を目指すということですね。それと取締役会の議長、その段階で取締役会の企業は独立社外取締役の方とする。 それからガバナンスに関するコーポレートガイドラインを制定すると。これをすでに決定をしておりまして、また提言をいただいた項目、前回38項目というふうに申し上げましたけども、そのうち取締役会に関する項目は32項目ございます。これをコーポレートガバナンスガイドラインというものを設定して、それを織り込んでいくということですね。そしてその部分の一部は取締役会の規則、あるいは委員会規則、定款等に折り込んで実施を進めてまいるということでございます。 それからわれわれの仕事として、やはり課題にありましたCEOリザーブの廃止とか、あるいはCEOオフィスの機能の解体等々、必要なアクションについてはできるところから準備をすでに始めております。 今後、暫定指名・報酬委員会にありました、取締役候補の方のご提案をいただいて、その上で取締役会で審議を行い、6月開催の定期株主でご承認いただいて、新しいガバナンス体制の下で経営と執行を開始するということでございます。これは通常のパターンからすると非常に短期。普通はどの会社の方も1年ぐらい掛けて移行されるということでございますけれども、われわれの場合には提言をいただいてから、実際には3カ月強ということで、大きなチャレンジでございますけれども、日産にとりましてガバナンス元年ということでこれはやらなければいけない変革だと思っております。 次に組織の変更。これは5月16日付ということで、すでにご案内をしておりますけれども、新たにCOO、それから副COOを置いて、業務運営の強化を図ってまいります。 【書き起こし】日産、2019年3月期決算を発表 全文2に続く