パッとしない戦いを続けながら勝ち上がったイングランド【現地発】
屈辱的な敗戦の危機を救ったベリンガムのオーバーヘッド
本調子ではないベリンガムだが、スロバキア戦では値千金のオーバーヘッド弾を決めるなど、ここぞの場面で圧巻のプレーも。(C)Getty Images
勝ち進みはしながら、EUROのイングランドはパッとしない戦いぶりを続けた。タレント力にまったく見合わない内容で、サウスゲイト監督にも選手にも批判の矢が飛んだ。ビッグトーナメントでは、こうしたチームが王者になることもあるが…。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2024年7月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― ゲルゼンキルヘンのアレーナ・アウフ・シャルケの記者席で、我々イングランドの記者は、敗退の記事を書く準備を始めていた。 EURO2024のラウンド・オブ16、スロバキア戦は、0-1のビハインドのまま試合終盤を迎えていた。25分に先制点を許してから、イングランドはポゼッションでは上回りながらも、放った枠内シュートはゼロ。終始、険しい表情でタッチライン際に立っていたガレス・サ
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